中原街道を五反田に向かって上ってきて、
ちょうど荏原ランプのスロープが見え始める辺りで、
「うどん」と大きく誘う看板が左手の歩道に見つかります。
半地下のフロアへと視線を落とす手前で、幕板に大きく書かれた文字が否応もなく目に飛び込んでくる。
「太麺富士吉田うどん」。
円に永印の「まるなが」は、
富士吉田うどんのお店なのだ。神田駅前にあった「樂家」も確か吉田うどんの店じゃなかったかな。
そんなことを考えながら、左脇にある券売機の前に立つ。
暖かくなってきた夜ゆえ「肉つけうどん」に玉子をつけてみたい気分、とボタンをポチとする。
湯気に湿気た店内はL字のカウンター。
威勢のいい、らっしゃいませ!で迎えられます。
ゆったりしたドンブリがふたつやってきて、ひとつには肉片と玉子の泳ぐつけ汁。 もうひとつに、茹でたキャベツを載せたエッジの利いたうどん。
掻き揚げを掻き分け、うどんに辿りつき、ぐいーっと引きずり出すようにする。
やっぱりそんなに妙に「硬い~」という印象はなくて、想定の範囲内。
でもこのモッソリした感じが食べつけるとクセになりそうな予感を孕んでる。
武蔵野うどん土着のひとりとしては、やっぱり武蔵野うどん派なのだけれど、たまには吉田うどんの日があってもいいかな。
口関連記事:吉田のうどん「樂家」神田店で 肉うどん細長いすいとんと馬肉(06年07月)
「まるなが」 品川区荏原1-22-4 [Map] 03-3786-4777 http://www.marunaga.net/
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