何度もその様子を覗きながら、どうも触手の動かなかったお蕎麦屋さん。
並びの建物が取り壊されて、入口廻りの景色が臨めるようになったら急に気になる度合いが増しました(笑)。
いまだ「新そば」の小旗を掲げているのを横目に、
「新そばの定義ってなんだろね」と思いながら、
枯茶の暖簾を潜ります。店内に入ると途端に、「ダンダン、ズン」という音が聞こえてくる。
店の左手奥の硝子越しに麺打ち場があって、ご主人とお見受けするオヤジさんがせっせと蕎麦を打っています。
小さな子供連れの若夫婦を右手に、その横の小上がりに座り込みました。
今度またちょっとした肴で冷えたお酒少々と冷たい蕎麦をいただきたいな。
暖かくなった頃の夕方にでも。
「笛家」 品川区旗の台3-13-3 [Map] 03-3782-6672
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