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らーめん「One万」で One万めん魚粉焦がし葱の油が過ぎる
旗の台3丁目商店街の一角。
「鳥樹」本店のある路地よりさらに線路側にも袋小路的路地がある。
その突き当たり寸前の勝丸系「勝味」だった処が、いつの間にか別の名前のラーメン店になっていました。
らーめん「One万」。
ワンマンバスの「ワンマン」、つまりは店主がひとりで切り盛りしているよという意味合いなのかな。
それとも、「万が一」なにかあっても知りませんよ的警告なのでしょうか(笑)。
朱色のカウンターは、間違うことなき「勝味」の居抜き。
正面の壁に見据える木札には、「正油」「しお」「みそ」「ごま」「野菜」、そして「辛葱」三種。
「つけめん」に「お子様らーめん」もあるね。
まずはと、店名を冠した「One万めん」を。
「ご飯、サービスでおつけしますけど、いかがです?」ということで、いつもの調子で「あ、お願いします」と応えたのだけれど、これがいけなかったか。
冷蔵庫から取り出したものをなにやら掻き混ぜているなぁと音だけ聞いていたら、ご飯と一緒に納豆が出てきたンだ。
意外やラーメンに納豆ご飯かぁ…、別に嫌いじゃないけどさ…、とふた口み口納豆を食べてから届いたばかりのラーメンのスープを啜ってみたら、味が判らない(笑)。
やっぱり~と内心笑いながら、改めて「One万めん」に向き合います。一言で云えば、魚粉系に焦がし葱を組み合わせたスープ。
見た目以上に脂が強いなぁと思いながら啜り上げる麺は、びろびろとした縮れ平打ち。
スープをよく引き揚げて、唇を過ぎる感触も艶やかで。ほー、これはこれで悪くないじゃンと目線を店の隅に向けると、そこに積まれているのは「三河屋製麺」の木箱。
なるほどそういふことなのね。
店を後にして暫らくしたら、久々に胸焼けがしてどうも食後感がよろしくない。
焦がし葱がイケナイ方向へ働いたのか、単に体調がいまひとつなのか、納豆が悪いのか。
う~むと唸って、一週間後に再びトライ。
今度は、機先を制して「ちぁーしゅー丼」をセット(笑)。
どうやら折角の焦がし葱も過ぎたるはなんとやらで、普通に「正油」あたりも試してみないといけないかしらんと、そんな感じ。
通りがかりの客はまずいない、ほぼ袋小路のらーめん店「One万」。今度こそ、店名の由来を訊ねてみたいと思います。
「One万」 品川区旗の台3-11-13 [Map] 03-3787-5403