柳通りからちょっと路地に折れたところのビル地階。
「大分郷土料理」と示す案内
に従って階段を降りると目に留まるのは、「やどかり」駅の標識だ。
「しんばし」を出て、「やどかり」を経て、「おおいた」に至る、という筋書き。
どうやらプレートそのものは本物らしく、「おおいた」の下に「よこはま」という文字が滲んで見えます。
店内は、小料理屋な造作にホーローの看板などレトロ調アイテムを鏤めていて、その手垢のついた手法は食傷気味。
居心地は悪くないけど、できれば妙に飾らず素直に「郷土大分」を醸す設えにしてほしいかも。
「今週から変わっちゃって~」とゆっくりと気遣い満点に応対してくれるオバチャン曰く、今週からランチメニューの構成を変えて、AセットBセットの二本立てにした、と。
先週までどんなだったか反って気になっちゃうけど、うん、じゃ、まぁ、Aセットでお願いしましょうか。
Aセットは、「ミニりゅうきゅう丼」「とり唐揚げ」に小鉢、汁物、デザート。
ちなみにBは、塩サバを野菜と煮た「おひら」と「とりめし」のセットだ。
卓上の小さな木プレート
によれば、
「りゅうきゅう」とは生魚を胡麻醤油に漬けたものを云うのだそうで、この日のお魚は平政。
少々甘いタレがフルフルとした白身によく滲みて、悪くない。
「鳥てん」ならぬ、「とり唐揚げ」は、肉厚大判。
竜田揚げ風の衣もろとも齧りつけば澄んだ脂が滴る、という図式になっている。
しっかり食べ応えもあって、ご飯のお供、そして麦酒の肴にもよさそうだ。
先のプレートを再び拝めば、魚のすり身のコロッケ「ぎょろっけ」、酢醤油でいただくというとりの天ぷら「とり天」、小麦粉に大葉を入れて焼く(?)という「ひやき」などが紹介してある。
「だんご汁」「ひや汁」を含めて、それら郷土料理をランチにも惜しまず供してくれてもいいのにぃ、とも思っちゃうけど、そうもいかないご事情もあるのでしょうね。
素朴な郷土料理をアテに、郷土の焼酎でゆるりとするのもきっと一興、ということでそれは夜にね。
「やどかり」 港区新橋5-9-7 第19大橋ビルB1 03-3431-5167
column/02602
あら~、ランチ変わっちゃたんですか。
それはそれは残念です。
私が行った時にはA,B,Cの三本立てで、冬はだんご汁で、
夏は冷汁を出すお店だったのです。
暑くなってきたので、そろそろ冷汁を楽しみにしていた
のですが、ないのですね。
Re;超神田っ子さま
やっぱり、「だんご汁」「冷汁」を外しちゃイヤイヤ、だよね~(笑)。
きっと週替りとか(?)なので、暑~くなったら「冷汁」、登場するかもしれない、かな?