宝町ランプ、八重洲通りが首都高を跨ぐ橋の近くに一軒の立ち喰い蕎麦のお店があります。
ピーク時には店の前に客溜まりが出来ている、開店当初からのなかなかの繁盛店です。
テイクアウト用の窓と暖簾との間に据えられた券売機には、25まで番号が振られたメニューが掲げられている。
その脇を硝子越しに覗くと、石臼の機械がぐるぐる廻って蕎麦粉を挽いています。
温かいどんぶり、「ねぎそば」から試してみました。
店内の受付でチケットを渡し、厨房の様子を眺めていると、抽斗から取り出した玉を沸いた湯殿の上部の筒にホイと入れ、レバーを下ろすと、ムニムニっと麺が押し出されて、湯気の中に消えていく。京橋の「恵み屋」とおよそおんなじスタイルだね。
どんどん捌ける天ぷらは、目の前で引き揚げる、基本揚げ立てだ。
セルフ無料のコーナーから温泉玉子をいただいて、
薬味をちょん。
啜る蕎麦ははっきり太めの系統で、多少もそもそするところもあるけどその分、量感を愉しむ感じにはなるね。
後日、「釜上げつけ天」をお願いしてみる。
湯に泳ぐ麺を引き上げては、わさわさと載った天ぷらをかき分けるように辛汁に浸して啜り上げる。食べ難さから、先に天ぷら片づけちゃわないといけない感じ。
食べ終わったヒト、お盆を受け取って居場所を探すヒトが交錯して背中を押すように通り過ぎる。「恵み屋」も狭かったけど、「山形田」もそうだったなと思い出す。
狭いスペースで収益を生み出すというビジネスモデルなのでしょう。
さらに後日(笑)、やっぱり冷たいそばかと「天ざる」をお願いする。
この太さなら挽きぐるみでの田舎な蕎麦が似合いそう。
もう少し番手を細くした蕎麦に出来るのでしたら、それも食べてみたいなぁ。
天ぷらは、笊の上で適当に箸で千切って、ツユに浸して齧るのがすんなりした食べ方になるね。
温かいそばを、かき揚げの単品でいただくのがいい感じだと思う、立ち喰いの「まえだ」でありました。
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「まえだ」 中央区京橋1-17-3 国際ビル1F 03-5250-7701
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