中国料理「奇珍樓」で ほの甘柔らか支那竹の竹ノ子ソバに再会

kichinrou.jpg 久々にあの一杯が食べたくなって、 元町から本牧方面、山手トンネルの先にある「奇珍樓」へ。 壁で所在を知らせる看板にも、袖で誘う紅い看板kichinrou01.jpgにも、示す店名は「奇珍」。 複数階のある高殿を意味する“楼”という記号をわざわざ表さないのも、 周囲に既知たる大正七年創業の風格ということなのかな。
黄色かかった硝子戸kichinrou08.jpgを押し、踏み入る店内はおよそ5年前と変わらない。 中華街のちょっとギラギラした熱気を含む雰囲気とは隔絶した、枯れた懐かしい空気感は、たまたまお客さんが少ないからということでは、きっとない。 その5年前と同じ、通り側一番奥のテーブルへ腰を据えました。 前回課題に思った「サンマーメン」も気になるものの、あの支那竹の誘惑に抗えず、再び「竹ノ子ソバ」をお願いしました。今回も、自家製手巻きの「シュウマイ」kichinrou02.jpgが一緒です。 kichinrou03.jpg 厨房からどんぶりを手におばちゃんがこちらへ向かってくる。 おっ、きたきた(笑)。 お約束の太口のシナチクがわらわらとトッピングされています。kichinrou04.jpg 啜るスープが何気に旨くて懐かしい。 あっさーりした表情乍ら、旨味の軸が奥床しくも厳然とあって、次々と啜ってしまうのだね。 箸にて持ち上げる自家製麺は、極細仕立て。kichinrou05.jpg加水のない、しゃきっとした歯触りは、博多系の麺とはどこか風味が違っていて、透明感のあるスープとよく合う。 kichinrou06.jpgそして、竹ノ子。 見かけには思わせない柔らかさを噛めば甘めの煮汁が滲み出す。このほの甘さがよくて、再びこちらに向かわせたのだ気がついた。 そういえば、高田馬場「渡なべ」の幅広シナチクが噛み切れなかった時に、ここのシナチクの柔らか仕立ての不思議さを思い起こしたことがあったっけ。
本牧通り沿いの紅いテントも目印な「奇珍樓」。kichinrou07.jpg また、ふと訪れてしまいそうです。
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奇珍樓」 横浜市中区麦田町2-44 045-662-9494
column/00314再会

「中国料理「奇珍樓」で ほの甘柔らか支那竹の竹ノ子ソバに再会」への4件のフィードバック

  1. Re;ヒロキエさま
    ヒロキエさんは、いつ頃行かれたのでしょう。ボクは後発なのですけど、それでももう気がつけば5年前になってました。時の過ぎ行くのは早いものですね(遠い目、笑)。
    で、あの竹ノ子。
    ふと思い出すと妙に食べたくなる、そんな魅力と引力がありますね。

  2. はじめまして。雪と申します。いつも読み逃げしていた。今日ははじめてのコメントです。「奇珍」先日行ったのですが、ほぼ満席でした。「奇珍楼」と記憶していたのに、なぜ「奇珍」?とずっと疑問に思っており、それもまさぴさんのブログで意味を理解でき少し嬉しく思いました。
    意外に薄味、意外に繊細、意外に素朴。意外にサービスが×。
    ほんと、いい意味で「ふと」行きたくなる店ですね。
    奇妙なの「奇」
    珍妙なの「珍」
    おもしろい店名だなと思います♪

  3. Re;雪さま
    はじめまして~。
    なるほど、平日の夜に行ったからガランとしていたのかもしれませんね。
    訊いてみればよかったのですけど、いまだになぜに”楼”を表記しないのかホントのところはわからないです、スイマセン。推し量れば、そんなことなのかなぁという風に思うところでして…。
    そしてそうですね、ついでになぜに”奇””珍”なのかも訊けばよかったですね。
    ん~、今度いつ行けるかなぁ(笑)。

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