習志野習志さんのお陰で、羨望のもつ焼「宇ち多゛」に潜入できたあの日以来のことになります。
真昼間の「焼酎のウメ割り」にガツンとやられて、二軒目のご近所「二毛作」まで千鳥足だったことを思い出す。
いやはやはっぱり、ほとんど生の焼酎のグイ呑みは効きますですね(笑)。
薄い雲を夕焼け色が染める頃。
商店街アーケードのゲートにも夕陽の銀朱色が映えていました。再開発でこんな味のある景色を壊そうとするなんて、容易に考え及ぶことではありません。
そこから少し西寄りに行けば、立石仲見世のアーケードが口を開けて待っている。中を覗くともう、「宇ち多゛」はシャッターを閉じている。
奥の人垣はどうやら、もう一軒のもつ焼屋「ミツワ」の行列である模様。
そんなアーケードの入口右手にあるのが、ご存知立喰い寿司の「栄寿司」の枯れた暖簾です。遠い昔、健康診断からの足で覗いたのと同じように、暖簾をちょいと払って覗き込む。
するとお姐さんが顔を出してくれて、しばし待つよう促されました。
ちょっと待って、カウンター前に立つひとになる。
ここには、日本酒や焼酎の用意がなくて、あるのは麦酒のみ。
きっと、酒やら焼酎を置くと長っ尻(座ってないけど、笑)になって回転が悪くなるし、面倒くさい客も増えて芳しくないと踏んでのことなのかもしれないなと邪推する。
然らばと恵比寿をいただいて、まず迎えたのは、「いわし」に「さば」。さっと皮を剥いだ銀色っていつみてもいいなぁとひとりごちます。
「生かき」をお願いすると同時に、どうやら舎利が新しくなったらしい。
そう告げられて目の前にしたのは、軍艦ではない生牡蠣のにぎり。牡蠣が含んだ海水が舎利に滲みて、持ち上げようとするもハラハラと崩れてしまう。
舎利も落ち着いた頃合いってのがありそうで、こうして通し営業しているとこんなこともあるものですね。
「あんきも」も大胆にタネが載る気風の良さ。うんうん、癖なき澄んだコク味が舎利と一緒に綻ぶ感じ。
改めて考えると「あんきも」には、帯海苔がされています。
「小肌」もまた一本筋の通ったヤツ。このくらいの小ささが好みのサイズでありますね。
こちらは、軍艦捲いた「白海老」の。白海老の甘さがムムムと広がるオツなヤツ。
お代わりしようかな(笑)。
煮物ラインナップから「煮帆立」を選んでみる。さらっとした煮詰めが帆立のヒモにも絡んで旨くて、そして軽やかだ。
ここらでさっと切り上げようと、「白子」に手を伸ばす。おろし生姜にちょろっと醤油を垂らして口に含めば、白子のクリーミーが軽快に味蕾の上を流れ消えてゆきます。
立石仲見世のアーケードで夙に知られた立ち喰い寿司「栄寿司」。束の間の滞在時間は、およそ20分弱。
すっと寄ってさっと立ち去る屋台ノリは江戸の粋。
近所に暮らしていたならば、にぎりのラインナップを心得て、自らお決まりメニューを定めてしまいそうです(笑)。
「二毛作」にもまたお邪魔しなくっちゃ。
「栄寿司」
葛飾区立石1-18-5 [Map] 03-3692-7918
こんばんは。
立石の「栄寿司」は値段以上に満足させてくれますよね。
「宇ち多゛」や「二毛作」にもご無沙汰しているので
私も暖かくなったら立石に再訪したいです。
あのときのまさぴさんは、心配になるほど千鳥足でしたね(笑)。
※ 今まで他の記事に二度ほどコメントしてますが
反映されて無いようです。
今回は上手く書き込めるといいのですが。(^^;
Re:習志野習志さま
おはよーございます。
ものすごく久し振りの「栄寿司」でしたが、いいですね。
麦酒しかないのはほんのちょっと残念ですが、それを置いておいてももっと知りたいです。
あ、やっぱりそんなあからさまに千鳥足でしたかぁ(爆)。
「二毛作」は暖かくなりきる前が似合うんじゃないかと実は思っています。
そんな機会があるといいですね。
ああ、その節は失礼しました。
きっと、怒涛のスパムメールの頃か、Wordpressへの切り替え作業中の頃かですね。
今は格段に快適な環境になりましたので、たぶんダイジョウブだと思います(汗)。