
まず思い出すのは、
精肉店「ニッパイ」の奥にあったレストラン「成田」。
今は残念ながらシャッターが降りている。
そう云えば、その二階にある、
お好み焼きの「秋茄子」にも一度お邪魔したね。
「成田」のオッちゃんオバちゃんはリタイアされたと、
「秋茄子」の姐さんが話してくれたっけ。
他に知っているお店は、
ずっと以前に訪ねた美食酒家「花一」くらいか。
そう、意外と飲食店が少ないのが玉に瑕なのが、
中延のアーケード「なかのぶスキップロード」なのです。
そんなアーケードの中延商店街振興組合中が主催して、
隔年で催されるのが「中延ねぶた祭り」。

今年も昭和通りからアーケードに向けて運行開始。
昭和通りのゲートを夕陽が染めていました。
飛び入りの跳人も大歓迎。

どれだけ跳ねたかがよく判る、鍛えちゃった脹脛をしたハネト装束のお兄さんに、
普段着の客人も乱入して、跳ねる!跳ねる!
夕闇迫る昭和通りを灯りを点して鮮やかな黒石のねぷたが往く。

急がず、慌てず、ゆっくりと、
早仕舞いしてたホットサンド「メイプルmaple」の前を通過します。
荏原中延駅近くのところで右旋回。
太鼓、篠笛、手振り鉦。
照明を落とした暗がりのアーケードをねぶたの囃子に乗って。
アーケードの両側を見物客が囲む中、休みつ進みつして、
中延駅近くまで進んだ行進はそこで折り返し。

ラッセラ~ラッセラ~。
ふたたび荏原中延駅側の出口まで辿り着いて、大団円。
拍手に送られて熱気を孕んだねぶた達は、
商店街の裏手へと消えていきます。
ねぶたが消えていったのは、赤い看板の銀行裏手の駐車場。
そこが駐機場のようになっていて、活躍したねぶたも囃子もクールダウン。


ハネ続けた跳人たちも休んで佇んでいたのが、
硝子棚に飾るコックさんが迎えてくれる、洋食「ふじかわ」の前でした。
例えば、小雨降る昼さがりには、
Gingerちんも勿論食べている「ポークしょうが焼き」。

熱々の鉄板に載ってやってきた生姜焼きは、肉々野菜炒めスタイル。
生姜の風味はそんなに発揮されてない。
出来れば、炒め野菜とは別にして欲しいよな気もするなぁなどと、
ぶつぶつ云いつつ一気に完食(笑)。
付け合せの素ナポもペロリといただきます。
例えば、暑さの退いた夏の夕べには、
ナポちんも勿論食べている筈の「ナポリタン」。

近くの厨房で炒めているのに、揚げ油の音に掻き消され、
臨場感にやや乏しいまま迎えた白いお皿には、
まったりとケチャップソースを纏った中太麺。
チーズは自分勝手に振り掛けたいよな気もするなぁとか、
やはり、もうひと超え煽り焼いて欲しいよな気もするなぁなどと、
ぶつぶつ云いつつ、ペロッと完食。

「ナポリタン」に「豚汁」を添えるシュールをちょと思う。
物足りない貴兄には、大盛り注文が宜しいようです。
例えば、秋もすっかり深まってきた夕餉どきには、
壁の貼紙確かめる、「かきフライ」はじめました。
席に座るや否や注文すれば、オカアさんの軽やかな「はーい」コール。

如何にも洋食店の主人たる風貌のマスターが揚げる牡蠣フライは、
いつも揚げ色濃い目の松崎しげるタイプ。
しっかり火を通してくれるのはいいけど、
ジューシーさを損なわないようにして欲しいなぁなどと、
ぶつぶつ云いつつ、ハフホフと完食。
タルタルは当然に大歓迎だけど、
他所でもよく見る、牡蠣フライに練り芥子を添えてくれる意味が未だに判りません(笑)。
荏原中延駅の裏手に昼も夜も今日もある、町の洋食屋「ふじかわ」。



メニューの中心は、「ふじかわ」謹製「エラベルセット」。
15種類のメインディッシュから2品か3品を選んで、
ライス・豚汁とセットしてくれるってヤツ。
近所の有名中華そば店の女将さんのお姿もお見掛けします。
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「ふじかわ」
品川区東中延1-11-19 [Map] 03-3783-7537
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