
高田馬場の駅を降りると何故か、
早稲田通りを明治通りの方へ進むか、
とんかつ「成蔵」のある緩い坂道の方へと足が向く。
嘗てジャズ喫茶「土井茶廊」そして「DUO」のあった、
さかえ通りも随分とご無沙汰だけれど、
久し振りにそれらとは別の方向、
早稲田通りを小滝橋方面へと歩きます。
通りを往けば、此処でも眼に入ってくるのがラーメン店の看板たち。
「光麺」に油そばの「ぶぶか」「力」に「天スタ」なる天理市からやってきた店もある。
その先では、なんとラーメン店3軒が横並び。

まるで一軒の店の包囲網のようにも、寄生するかのようにも、
正面から挑んでいるようにも見えます。
そして今夕のお目当ては、その3軒の真ん中。
札幌ラーメンの「さっぽろ純連」です。
食券を渡して見上げるのは、
カウンターに沿うように下がった暖簾と「純連」の文字。

こふいふぐるっと横長暖簾を施したお店って他に覚えがないけど、なんだか良いね。
お願いしていた「味噌ラーメン」がやってきた。

大判チャーシューもバターコーンも味玉トッピングもない、
デフォルトなのが食べたかったのだ。
ひとまず蓮華から啜るスープは、
ラードの膜が加減のいい効果を発揮して期待通りのあっつ熱。

濃密な味噌のコクを生姜の風味がすっきりとした輪郭にして、なかなかどうして。
10数年前の印象があまり良くなかっただけに、
ちょっと襟を正していただく感じになるところ(笑)。
直截な美味しさを想うスープでありますね。
麺は勿論のかん水添加の黄色味を帯びたやつ。

狙い通り、熱々のスープにもへたることなく、抗うことなくシュッとした食べ口を齎してくれる。
うんうん、この麺とこのスープのコンビはこれはこれで不滅のような気がするな。

券売機の脇や業務用冷蔵庫には、二枚の貼り紙がある。
その一枚が「さっぽろ純連」東京店の閉店を知らせてる。
もう一枚は、今の従業員が独立して店名を「さっぽろ羅偉伝」と改めて早々に営業を始めるという挨拶だ。
札幌ラーメン「純連(すみれ)」の流れを正統に汲む、
「さっぽろ純連(じゅんれん)」東京店。

またひとつ、老舗の匂いのするお店がなくなろうとしています。
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「さっぽろ純連」東京店
新宿区高田馬場3-12-8 高田馬場センタービル1F [Map] 03-5338-8533
http://www.junren.co.jp/
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