
割と遠いぃイメージのあった国分寺。
でも新宿で乗り換えて、快速で30分、
特快ならば20分足らずで到着する。
久々に降り立つ北口駅前は、
覚えている限り以前のまま。
空き地を囲う緑色のネットフェンスが、
駅前らしからぬ雰囲気を漂わせていました。
そのまま正面のパチンコ屋左脇の路地へと潜り込む。
するとそこにも緑のネットフェンスが続いてる。

金網越しに空き地を覗けば、
北口駅前の再開発用地であることを示す看板が立っています。
その先には、外壁のほとんどを蔦で覆われた家屋が残る一角がある。



もう立ち退いてしまった跡のようにも見えますが、
近づけは、「手打ちうどん」「武蔵野うどん」を示す看板が路上にある。
昭和レトロの象徴アイテムのひとつ、懐かしのホーロー看板で、
浪花千栄子さんや大村崑さん、松山容子さんがニッコリとお出迎えだ。
店内も琺瑯看板の収集家よろしく、昭和な雰囲気出し捲くり。


例の肢体を擁した女優・由美かおるも勿論、
店内を見下ろして微笑んでいます(笑)。

「甚五郎」のお品書きは、
うどんかそばのつけ麺を機軸に、温かな各種うどんの器が揃う。
うどん専門でないのかと斜構えになるも、素直な気持ちで向き合いましょう。
ご注文はやっぱり、「肉づけうどん」を肉増しで。

真っ白けでないうどんに俄然期待が高まります。
地粉の代表格、農林61号で打ったものに違いないと決め込んで、
その表情を愛でる。


箸の先に載せた量感にニンマリ。
まさに具沢山となったつけ汁に浸して、一気に啜る。
うむうむ、うんうん。
期待通りの旨さに思わず、啜りながら頷いてしまいます(笑)。
出汁のしっかり利いたつけ汁もまたよろし。

脂の甘さをゆったり伝えるバラ肉に、
くたっとなった葱の甘さもいい相棒だ。
国分寺に、正統派武蔵野うどんの店「甚五郎」本店。

「甚五郎」といえば、他に幾つも武蔵野うどんのお店がみつかる有力銘柄。
やっぱりその系譜を訊ねてみたくなってくるところ。
ただやはり、再開発の立ち退き要請には抗い切れないようで、
この6月末に閉めてしまうことになっている。
蔦が覆い、懐古趣味が十分馴染んだ、趣のある店舗がなくなってしまうとは、
とっても残念だ。
幸いなことに、ちょっと先で既に営業している2号店があり、
立ち退き後はそこへ移転合併して、
「国分寺甚五郎」の看板で営業して行く予定となっているそう。
気になっている「鴨汁」や「ラムづけ」をいただく機会はありそうです。
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「甚五郎」本店
国分寺市本町3-3-13 [Map] 042-325-6916
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