大井町線荏原町駅前には、
八幡山法蓮寺と旗岡八幡神社。
その周辺は静かな住宅地。
大井町に向かう車窓から踏切脇の角地の立ち呑み屋のその先を眺めると、
ちらっと赤い提灯が覗きます。
通り過ぎる一瞬、脳裏に描いた提灯の文字は、「おでん」。格子状の硝子戸から覗くとそこには、屋台がある。
間違うことなき、おでんの屋台の長椅子に招かれて腰を落ち着かせると、 眼前に広がるおでんの海。
やっぱり気分は燗のお酒。 オヤジさんにお願いすると、「高清水」の一升瓶を傾けて、アルミの酒タンポにとろろと注ぐ。 そしてやおらその酒タンポをおでん出汁の海の隅にセットする。 時折その上に掌を翳して温度を読むオヤジさん。 路上の屋台の頃からの所作なのでしょうね。 さて、なにからいただきましょうか。
やっぱりおでんのスタートは、大根から。
受け皿に零れていた酒をコップに戻して、またつつつ。
魚すじにはんぺんになんぞをいただいて。ふた皿めには、たまごにいわし団子、里いも。
しゅうまいに、ふき、なんてのもオツなもの。
これも定番、ちくわぶに牛すじ。
ほろ酔いだし、そこそこ満腹になってきたのだけど、〆メニューにどうも気になるものがある。 それがこの、素麺をおでん出汁に泳がせたどんぶり。
荏原町の踏切近くに、屋台のおでん「松田」。
「松田」 品川区中延4-17-2 [Map]
column/03217
路上での許可が難しい日本、我が母校のある溝の口周辺もすっかり様変わりしてしまい、屋台は難しい様ですね。
おでんの海もとってもうらやましいですが、〆のそうめんが何とも良い感じ。実にゆる~い美味しさを表してますね~(笑)。
Re:seppさま
博多の屋台は、親族にしか譲渡できないみたいです。
現地には現地の事情があるとは知ってても、切なくも勿体ないと思ってしまう。
溝ノ口駅前の激変振り、びっくりでしたね〜。
元同僚の食堂は再開発でなくなった、なんてこともありました。
おでん屋ならではの一杯は意外と大盛りで、おでん食べ過ぎた!となんだか逆さまなことにf^_^;) 。
屋内にある屋台って、
ドラマのセットみたいけど、非日常感がいいね。
昔、三軒茶屋や根津か千駄木でそんな
スタイルの店につれていってもらいサプライズ
でした。
茅場町の貝を食べさせてくれる店もそんな感じ
だったな~。
浅草辺りにあってもいいよな。
Re:おまつさま
路上で営業できなくなって、扉の中に入れられちゃった屋台って、全国規模で考えたら相当数あるのかもしれないね。
路上が本来のステージなのにと思ったり、屋内でもいいじゃんと想ったり…。
浅草で屋台見付けたら知らせてね(笑)。