何度も歩いて慣れてはいるものの、
やっぱり如何わしい兎我野町界隈。
古くからのモータープールのある新御堂筋近くの一角もそんな空気が漂う辺り。
風俗店の隣にラーメン屋があるなぁと思っていた場所が何時の間にか人気ラーメン店になっていると聞き、早速の寄り道です。
お昼どきに向かう、裏通り。
「醤油らーめん」と示す突出看板には、”KING-emon”の文字。清潔感あるカウンター。
届けられたドンブリは、なるほどな中華そばの風情。 なんだか旨そうーという思いのまま、蓮華で掬うスープはどこまでも澄んでいる。
ややもすると薄っぺらい味わいになりがちなところ、しっかりとしたコクがそこにある。加水の感じ絶妙なストレート細麺とに相性やよろし。
夜の部の開店直後にやってきて、今度は話題のラーメン「大阪ブラック」。 定番ラーメンの「黒」をベースに、 烏賊のワタや海老を活かして深い味に仕上げたものだという。 「国産極上丸腸ホルモン」をトッピングしちゃいましょう。
両手で受け取るドンブリからは、 薄口「金」と改めて比べるまでもなく、醤油の黒が目に飛び込んでくる。
そんなスープにはやっぱり太麺でしょうと選んだ麺は、やや幅広のびろびろタイプ。
そして、メニューのトリを務めるは、「大阪ブラック」ならぬ「なにわブラック」。 大阪ブラックをベースに、さらにカキや浅蜊の煮干しなどの貝の旨味を利かせているという。 斬新さは、その盛り付け方法にもある。
そうとなれば、素のスープをまずはそのまま啜ってみたいと思うのが、心情でしょう。 タレを含まないスープを供するとは自信の顕れには違いないと思いつつ、どれどれと。
らーめんの基本形、醤油ラーメンを淀みなく再構築して人気の、 醤油らーめん専門「金久右衛門」。
「金久右衛門」梅田店 大阪市北区曾根崎1-2-20 大幸ビル1F [Map] 06-6881-7900 http://www.king-emon.jp/
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