ドアを押し開くと、 バックバーを背にしたオーセンティックな装いのカウンターが奥へ伸び、 その先にテーブル席がある。 インテリアのデザインは、駅ビルのバーということからか、 豪華列車の食堂車をモチーフにしているらしい。
駅港南口に面した硝子窓からは、 午後の陽射しが明るく店内を照らしていて、 真昼間のバーでのちょっと背徳な気分も明るく照らします。と、磨き上げられたカウンターの頭上には、 大胆にもテレビモニター。 テレビのあるオーセンティック仕立てのバーって、そうないよね(笑)。 でも、あまり違和感のないのがなんだか不思議です。
まずはやっぱりサーバーからのビールを。細やかで滑らかな泡が唇に心地よく、一気に呑んでしまいそう。
小腹を満たしてくれるようなものをつまもうと、メニューを覗く。 メニューの筆頭には、銀座の本丸「MONDE BAR」で初めて見知った、 「菊紋神戸牛」を用いたラインナップがある。 その下には、何故か築地市場からの鮮魚料理(黒板メニュー)のご案内。 右側には、銀座でいただいた「MONDE BAR」謹製「自家製ハム」も見つかります。 あれこれ悩んで、「ポテトサラダのサンドウィッチ」をお願いしました。
断面から覗くポテトサラダ。じゃが芋の歯触り、トーストしたパンの香ばしさに、 マスタードの辛味と塩加減。 それらのバランスよく、なかなか美味しい。
新幹線の時間までもうあと一杯と、 硝子越しに見晴らす外界の暑さを思って、「モヒート」を。こうしてみると、 「モヒート」って夏の昼間に呑むカクテルなんだなぁと想ってみたりします(笑)。
時計をちらっと見て、いまがタイミングとカウンターを離れます。 そのまま2階のコンコースへ出てすぐの新幹線乗り場へ。 カウンターから新幹線ホームまでの近さを実感する瞬間です。
きっと新幹線の改札に最も近いオーセンティック・バーのひとつ、 「MONDE BAR」品川店。正統派バーにして午前11時から営むという一種のジレンマを抱えつつ、 敢えて様々なシーンでの利用に挑んだ気概を想う。 たまには、新幹線までの時間に余裕を持って、駅ビル4階の止まり木へ。
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「MONDE BAR」品川店 港区港南2-18-1 アトレ品川4F [Map] 03-6717-0923
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