ある夜には、セットメニューで。 冷やし・つけ・かけ、から選んだ麺とミニ丼ぶりがセットにできる。 「しょうが焼き丼」と「つけ」を選んでみました。 「しょうが焼き丼」の論評は、Gingerちんに譲るとして(笑)、 スタンダードメニューの「つけ」はどうか。 カレーうどんと同じく、細めの平打ち麺は、やっぱり繊細な表情。一見稲庭風でも、見た目の艶も箸に載せた感触も明らかに稲庭うどんのそれとは違う。 乾くにつれくっつき始めるのに気がついて、慌てて解すようにしながらつけ汁に浸す。 柔いコシつきのうどんに対して、たまりを含んだようなつけ汁がこれまた強い味。 無料サービスの生玉子をとぽんと投入してまろやかさを補うか、いっそ天かすやラー油あたりを駆使して、味わいの単調さに変化をつけるか。 うーん、こふいふうどんには、魚介のしっかり利いた白出汁系のつけ汁にたっぷり泳がす感じがいいのじゃないかなぁ。
もしかして普通の天麩羅うどんあたりがイケるのではないか、 と「天ぷら3点盛りうどん」。 南瓜に茄子に竹輪の天麩羅が浮かぶつゆは、やっぱり黒色。 強いとろみこそないものの、醤油の酸味が色濃ゆくうどんを染める。 どちらの醤油か判らないけど、店主の嗜好を捉えて離さないお醤油なのだね。 もしかして、お隣の「竹岡式」が影響していたりして(笑)。
桜田通りに「す」の提灯を揺らす「まるすAkio製麺所」。訊けば、元来は「Akio製麺所」という名の製麺所。 二代目となって自家製麺したうどん・そばを提供する店を開いた、 ということらしい。 「まるす」の「す」は単に、 店関係者の姓の頭文字「す」を語感からなんとなく拝借した、的な。 折角のうどんの個性を活かす方向へ、宗旨替えされる意向はないでしょか。 口関連記事: 竹岡らーめん「梅乃家」で 竹岡式らーめん甘いタレ味と玉葱細麺(10年06月)
「まるすAkio製麺所」 港区白金台2-26-12[Map] 03-3455-1955
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