いつからここにあったのかな。
霊岸島の信号近くにある刀削麺の店、
「Little XI’ANリトルシーアン」。
フランチャイジーの感じもふんふん匂うけど、どうなのでしょう。
店頭の硝子越しに覗けるのが、まさに”刀削”するところ。
お兄さんやお姉さんが、代わる代わる胸の前に構えた玉から麺を削り出す。
削られた麺は、そのまま湯殿へと降下して、湯掻かれてゆきます。
まずはとお願いしたのが「タンンタン刀削麺」。
中央に香菜をあしらった、でもシンプルな見栄えのどんぶりがやってきました。
見た目通りに辛さは控えめで、胡麻ペーストなところも平易な仕立て。
といって不味い訳では決してない。
箸の先で引き揚げた刀削麺は、およそ均一なびろびろ麺だ。
初めて刀削麺を啜った時の感嘆はもう感じられないのかなぁと新たに掬った麺を箸にぶら下げながら、ちょっと遠い目になったりする。
あれは確か、飯田橋の「刀削麺荘」。
そこで初めて、さっきお姉さんが削っていたのとほぼ同じ光景を珍しいものをみつけた子供のようにじっと眺めたことを思い出しました。
ランチ限定と謳うのが、「牛スネ肉のせ刀削麺」に「ジャージャー刀削麺」。
前者は、辛くないラー油に削った麺を浮かべたような印象のもの。
後者は、ジャージャー麺という割には汁なしでなくて、削った麺が甘味噌で炒めた挽肉から溢れた脂がたっぷり浮かぶスープに浸ってる。
香りが強すぎて、山盛りなシャンツァイは得意ではないけど、こうして油のこってりとしたものに添える適量の香菜は、いい涼味になることを再確認。
麺に妙に不揃いなところを感じないのは、削るテクニックが安定したものだということなのでしょう。
でも、やや厚い中央と周囲の薄いところの食感の違いが刀削麺の一番の魅力だとしたら、ちょっと不揃いな変化があっても面白いかもとも思う。
うどんみたいに冷水でシメる、なんてことはしないのかなぁとも考えたりして。
霊岸橋の刀削麺の店「Little XI’ANリトルシーアン」茅場町店。
あの時の「刀削麺荘」は、「XI’ANシーアン」飯田橋店になっている。
経営が変わったのか、店名を変えただけなのか。
今はもう、刀削麺のお店は珍しくなくなったもンな。
日本で初めて刀削麺を提供したお店ってどこなんだろね。
「リトルシーアン」茅場町店
中央区新川1-6-12
[Map] 03-3552-9500
http://www.hoso-foods.co.jp/shop_912/
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