浅草の古参デパート、松屋へ足を運びました。
目指すフロアは、「第8回青森物産展」の行われている7階大催場。
明治神宮「青森屋台村」で青森グルメの一面を愉しんだその余韻も残る中で浅草に赴いた理由は、
明快そのもの。
それは、「青森屋台村」にはなかった本場の煮干し中華のお店が出店しているから。
しかもその店が、嬉しいことに、いただいまイチオシの中華そば「長尾」なんですもの。
7階に辿り着くと早速、鼻先を擽る煮干しのにほい。
大催場と謳いながらも、そう広くはないフロアの一角にまさに処狭しと青森食材・惣菜の屋台やワゴンが犇めいていて、「長尾」の所在が判らない。
中へと踏み込むほどに煮干しの匂いが強くなってくる。
さらに色めきだって、どこどこどこと「長尾」の暖簾を探します(笑)。
あ、あったあった。
フロアのコーナーに陣取った「長尾」の浅草出店。
レジの手前のバナーが示すメニューは、「中華そば あっさり」「中華そば こく煮干」「こく煮干 チャーシュー麺」の3種類。
あれ?”ごぐにぼ”はできないのだろうか?とそう訊いてみると、
「できますよ!」とひと言。
ちゃんと、「ごぐ煮干し」用のチケットも用意していて、
お代は一緒ですと手渡してくれる。
なるほど、ここでも裏メニューとしての”ごぐにぼ”としているのだね。
入口の脇には大きなボウルに煮干しが山盛りになっている。
結構大きいサイズの煮干しだよねーなどど話しているところへ、両手にどんぶりのおねえさんが近づいてきました。
雷紋を描くどんぶりは実直な印象を増していた「長尾」バイパス店の白いどんぶりとはやや趣を違えていますが、そこに注がれているスープはまさにあのエキスの表情。
鼻息鳴らして早速、そのスープを啜れば、脳裡の風景がバイパス沿いのあの店の風景に一瞬トリップ(笑)。
やっぱりいいわー、うん、イイわー。
たっぷりとした旨みの凝縮感と濁りのない風味の昇華。
クリーミーにさえ思う舌触りに妙な脂の気配は一切ない。
8月の「青森ねぶた祭」のポスターの貼られたパーティションの向こうに、ご存知「浅草・開花楼」の麺箱が見える。
今回の麺も「浅草・開花楼」のものだそうで、
負死鳥カラスさんが自らそう云っているように、細く切ったうどんのようでもある面白い食感の麺。
日清製粉の「傾奇者(かぶきもの)」と呼ぶ粉を使って、無かん水で仕込んだという、独特の麺だ。
敢えてどちらかと云えばバイパス店の自家製麺の方が好みではあるけれど、無かん水の麺が煮干しスープに絶妙にマッチすることを改めて教えてくれる完成度の麺です。
ということで、煮干し粒子が残るどんぶりの底まであっと云う間に呑み干してしまいました。
その粒子はザラザラするようなものではないのは、舐めて確認しております(笑)。
あと4箱しかないですよーの掛け声にのっかって、「こく煮干」の4人前箱入りをご購入。
自宅で啜ってまた、青森にトリップするんだもんね(笑)。
煮干し中華の雄、ときっと自他ともに認める「長尾」が浅草に出張る一週間。
松屋がフロアを閉めることもあって、この「青森物産展」での「長尾」に出会えるのは今回が最後になってしまうよう。
東京で「長尾」を啜れた幸せを思います。
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「長尾」バイパス店
青森市三好2-3-5 ガーラタウン
[Map] 017-783-2443
http://naga-chu.de-blog.jp/blog/
column/02942
長尾のごくにぼが、浅草に出店しているんですね。
コチラのお店の、泡のようなスープがなんとも言えないんですよね。
それを、まさぴ。さん、見事に完つゆ!!
残った粒子の確認までされたとは、感服です。
Re:Kuu@まるごと青森さま
やっぱり旨い!と確認しちゃいました♪
厨房環境が変わると、当地そのまんまというワケにもいかないでしょうけど、浅草でも頑張ってくれてます。
開花楼の麺は青森にはないはずなので、このコラボはとってもレアなことなんですね。