column/02909 @3,200-
Chinese restaurant「わさ」で 堪らんカキの四川風と咸魚炒飯
八雲の図書館で午前中を過ごして、さてどこかでお昼を摂りたいなと考えて浮かんだのは、以前お邪魔した「わさ」ならきっとここから遠くないだろうこと。
図書館の前を西に進んで、自由通りにぶつかったところで目黒通りに向かってちょっと行けば「わさ」の前。
席は空いているかなぁ。
扉を開けようとすると、ちょうど中からおふたりの先客が食事を終えて出てくるところ。
入れ替わるようにカウンターの隅へとお邪魔です。
その脇の棚の上には、重厚感のある表札が立ててあって、山下昌孝と刻まれてある。
山下はここにいるぞ、と気概を示しているようにも映ります。
例の、黒板プレートには14品が並んでいます。
その中には前回、冬の季節ものとして気になっていた牡蠣料理がある!
早速その、「カキの四川風」をお願いしました。
北京鍋で揚げ焼した牡蠣の身に、たっぷりと刻んだ葱や丸い容器に用意した粉末状の食材、調味料を手早く組み合わせ、四川風のソースにして絡める手練。
さーっと注ぐ、プラスチックのボトルに入っているのは、なんだろな。
香菜をあしらって手渡された「カキの四川風」のお皿。ぶりっとした量感がそのフォルムから窺えるようで、さらに期待が高まります。
火傷しないようにフーとしてからそっと噛めば、揚げ焼きの外郭で包み閉じ込めた旨みがそれここだとばかりに弾けるように広がってくる。
ソースの辛み、酸味、甘み、香気、とろみがその旨みをぐいっと高みに押し上げてくれる。
うへへ、堪らん堪らん。
ビール呑んじゃいたい(笑)。
もう一品お願いしていたのが、「咸魚炒飯」。
ハムユイがもたらしてくれる発酵モノの魅力をフィーチャーしたチャーハンだ。
カウンターに置いたふたつの円筒形のタッパーのひとつから摘まんで北京鍋に投入したのがそのハムユイ。過日いただいた「葱炒飯」でも堪能した葱の甘い香りと交差するように、ハムユイの匂いが鼻腔を擽って、一段濃厚な旨みがその後を追ってくる。
うへへ、クセになるお味、と申せましょうか。
お皿の横にのせてくれているのは、そのハムユイの骨を素揚げにして解したもの。
カリシャクと軽快な歯触りの変化をつけてくれる、面白いアイテムだ。
八雲の住宅街にカウンターで魅せる中華レストランは、環の中に「さ」と書いて「わさ」。11月の半ばから、平日のランチを休んで夜の部の営業を延長することにしたそう。
今回もなぜに「わさ」なのか訊き損なったので、また行かなくちゃ。
口関連記事:Chinese restaurant「わさ」で 冷製トマトとビーフン鮎春捲葱焼飯(09年08月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」
「わさ」 目黒区八雲3-6-22 [Map] 03-3718-2232 http://wasa.main.jp/