高円寺の北口を出る。
そこから左手を眺めると、
駅前のロータリーに面にして、青果や生鮮を扱う、
如何にも昔ながらの商店が見つかる。
店の廻りは賑やかで、それぞれの店舗が挟む小径にもひとが往き交っている。
そこを分け入るように進むとその右手にさらに、
「大一市場」と呼ぶ、これまた昔ながらの市場が潜んでいる。
「大一市場」には、さまざまな乾物を広げた商店やもつ焼き居酒屋、一寸気になるベトナム料理の店なんかがあって、駅前エリアにして混沌とした感じがいい。通路はL字に左に折れて、そのまま裏側へと抜けていく。
今夜は、その「大一市場」の中の一軒、「ひら石」で晩ご飯です。焼き上がった餃子は、やっぱりジャンボ。
なかなかの量感に一瞬たじろぐも、焼き目に誘われるように手を伸ばす。
粗めに挽いたお肉がたっぷりで、食べ応え十分。
ジャンボ餃子5つを平らげたところで、肝心のラーメンを物色
結構いい腹持ちになりつつある、その辺りを擦りつつ、 基本形の「らぁめん」に「半熟味付玉子」のっけをお願いしました。
スープを啜れば、きりっとした醤油の風味と酸味の後から、
煮干を含めた魚介系の出汁がふーんとする。
ここでもやはり、「伊藤」「凪新宿」に思う、”これでもかー!”次元の煮干の強さはないけれど、
たっぷりとしたスープに大らかに孕む旨味に次第に気持ちも満たされてくる。
「ひら石」では水にも拘っていて、モンドセレクション最高金賞受賞の「自然回帰水」という水をすべての料理に使っているらしい。口元滑らかにして歯切れのいい無かん水麺に、とろとろに半熟の味付玉子、 そして久し振りに口にするナルト、 そしてあっさりしてそうでいてコクのある熱々スープ。
高円寺、大一市場に潜む、無化調にぼしらぁめんの店「ひら石」。
餃子にグラスのプレモル1杯、そして基本形らぁめん。
お愛想を告げたら、大将の平石さん、率直にこう応えてくれた。
「沢山食べてくれて、ありがとねー」。
ラーメン店でこんな風に云われたのは初めてで、なんだかちょっとグッときちゃいました(笑)。「ひら石」 杉並区高円寺北3-22-8 大一市場内 [Map] 03-3310-8922
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すてきすてき、このお店も素直なありがとうの大将も。
やっぱビールには餃子ですか?
肉料理、という風格の大きさですね。
こんな市場に迷い込んでみたいです!!
(扉を開けなくていいこんなラーメン屋さんや立ち呑みやさんだったらひとりでも行けそう!イメトレ中〜!)
Re;laraさま
まだまだ東京にもこんな市場があちこちにあるですよ~。
餃子はね、奇を衒うようなサイズじゃないけど、うむむむデカイ~って感じ。
ららレディはやっぱり、吉野家にはひとりで入れない、かな(笑)。