通路はL字に左に折れて、そのまま裏側へと抜けていく。 今夜は、その「大一市場」の中の一軒、「ひら石」で晩ご飯です。
カウンターに座って見上げると、 瓦で飾った壁に「無化調にぼしらぁめん」と筆文字で。 ほう!と思いながら、まずは「餃子焼いてください」とオヤジさんに声を掛ける。 「ジャンボ一人前でいいですね」と訊かれ、 とっさに「ハイ」と応じてから、改めてメニューをみる(笑)。 「ジャンボ餃子」は、その名の通り、ジャンボな餃子が5個なヤツ。 2個から注文できる、とあるので、大きさによっちゃー3個くらいが適当かなと思っても、 もう餃子は鉄板の上。 それじゃーということで(笑)、「プレモルのグラスもお願いしまーす」ということに相成りました。
焼き上がった餃子は、やっぱりジャンボ。なかなかの量感に一瞬たじろぐも、焼き目に誘われるように手を伸ばす。 粗めに挽いたお肉がたっぷりで、食べ応え十分。 どちらかと云えば、皮とあんのバランスがいい小さめな餃子が好みなのだけれど、 これはこれで悪くないなぁと思いながら、プレモルをグイとする。 なはは、当然ながら、餃子にもよく似合うのだね。
ジャンボ餃子5つを平らげたところで、肝心のラーメンを物色します。 「らぁめん」に「ごまみそらぁめん」「香味油らぁめん(しょうゆ・ごまみそ)」と、 「つけめん(しょうゆ・ごまみそ)」がある。
結構いい腹持ちになりつつある、その辺りを擦りつつ、 基本形の「らぁめん」に「半熟味付玉子」のっけをお願いしました。
麻袋にワシと掴んだ煮干を入れる大将の所作を眺めながら、 麺上げを待つひと時。 「お待ちどーさま」と受け取ったどんぶりは、醤油の色濃い中華そば。スープを啜れば、きりっとした醤油の風味と酸味の後から、 煮干を含めた魚介系の出汁がふーんとする。 ここでもやはり、「伊藤」「凪新宿」に思う、”これでもかー!”次元の煮干の強さはないけれど、 たっぷりとしたスープに大らかに孕む旨味に次第に気持ちも満たされてくる。 「ひら石」では水にも拘っていて、モンドセレクション最高金賞受賞の「自然回帰水」という水をすべての料理に使っているらしい。
口元滑らかにして歯切れのいい無かん水麺に、とろとろに半熟の味付玉子、 そして久し振りに口にするナルト、 そしてあっさりしてそうでいてコクのある熱々スープ。 うん、いいンでないの。
高円寺、大一市場に潜む、無化調にぼしらぁめんの店「ひら石」。餃子にグラスのプレモル1杯、そして基本形らぁめん。 お愛想を告げたら、大将の平石さん、率直にこう応えてくれた。 「沢山食べてくれて、ありがとねー」。 ラーメン店でこんな風に云われたのは初めてで、なんだかちょっとグッときちゃいました(笑)。
「ひら石」 杉並区高円寺北3-22-8 大一市場内 [Map] 03-3310-8922
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すてきすてき、このお店も素直なありがとうの大将も。
やっぱビールには餃子ですか?
肉料理、という風格の大きさですね。
こんな市場に迷い込んでみたいです!!
(扉を開けなくていいこんなラーメン屋さんや立ち呑みやさんだったらひとりでも行けそう!イメトレ中〜!)
Re;laraさま
まだまだ東京にもこんな市場があちこちにあるですよ~。
餃子はね、奇を衒うようなサイズじゃないけど、うむむむデカイ~って感じ。
ららレディはやっぱり、吉野家にはひとりで入れない、かな(笑)。