column/02753 @1,400-
てんぷら「天寿」で 天丼の蓋のなぞ紫芋天と牡蠣天と
高輪の病院で検査を終えて、
さあお昼ご飯を何処でと腕組み。
何気なく朝来た桜田通りの方へ引き返して、
高輪台の駅上で再び腕組み。
そこでふと、去る晩夏に天ぷら定食をいただいたことを思い出した。
もう一度あちらに寄ってみようかな。Tempura TENJU」とあるアクリルボックスの下。
何方の為す書か、「天下第一等の美味」と認めた額縁を横目に、払う無地の暖簾。
表情に熟練を思わす店主は、ずいっっとカウンターの奥へどうぞ、と仰る。
仰せの通りに、カウンターの最奥に収まって、先客のいない椅子たちを振り返ってみたりする。ひと通りの決して多い場所ではないので、お店の営みはそれなりに大変なのだろうなと。
扉の向こうで、車のシルエットが通り過ぎる。
過日の「天ぷら定食」は、正直、あまり印象に残っていないので、
今日は「天丼」にしようと決めて、松竹梅とある中から「竹」をお願いします。
「かき揚げ丼」もあるンですね。
油に浮かんだタネをちょんちょんとつついては、ひっくり返す。
手鍋に沸かしたタレを大きめのスプーンでドンブリのご飯に振りかける。
柚を刻み、揚がった天ぷらをのせ、再びスプーンでタレを廻しかける。
そして、どこに置いたっけと手元を泳がせてからドンブリの蓋をした。
やっぱり、蓋、するのね(笑)。
天丼というものは、蓋を収めて初めて完成するという様式に頑ななものなのでしょうか。
目の前にいるのだから、わざわざ蒸れさせなくてもいいのにとすぐにそう思ってしまう。
蓋を開けた時に立ち上る湯気とともに味わうトキメキの臨場感のための演出、なのでしょうか。
あ、もしかして、「オープン・ザ・ふた~」ができないとゆきむらさんが困るから、ではないか(笑)。
で、肝心のドンブリ。
海老に蓮根に茄子に烏賊ゲソに。
およそくたっとした天ぷらたちの中に見つけた小さめな薩摩芋らしきものを齧ったら、
断面が鮮やかな紫色。
隅っこで控えめに待っていたのは、おー、牡蠣の天ぷらではありませぬか。
いっそ牡蠣の天ぷらだけの天丼はできませんか?と、危うく訊ねてしまうところでありました(笑)。
桜田通り沿いの天ぷら「天寿」。
追って入ってきたタクシーの運ちゃんは、3分置きに少し腰を浮かせるようにして正面に停めた車を気にしてる。駐車禁止の取り締まりが営業に随分と差し障りを来たしているようです。
「天寿」 港区白金台2-11-6 [Map] 03-3447-4706
ここのお店の身内の者です。
ご紹介いただき、ありがとうございました(^ー^)
とても嬉しかったです!
またご来店下さいね♪
ありがとうございました。
Re;ミニーさま
コメントありがとうございます。
拙い内容ですいませんです(⌒・⌒)ゞ。
またふらっとお寄りすることもあると思いますので、その節はよろしくお願いします(こっそりですけど、笑)。