都立大の駅から目黒通りを渡って少し左に折れ入ったところに食堂の灯りをみつけました。
そのいえばこのあたりは、八雲。
気の置けない町のメシ処の、でもどこか矜持を思わせる表札や突出看板、そして暖簾の表情に引き寄せられるように店の前に立ち止まりました。
ドアを入ったすぐ右手の椅子にお婆ちゃんが座っていて、そのお婆ちゃんがすっくと立ち上がって、「いらっしゃいませー」と迎えてくれます。
飾り気のないホール中央の大テーブルの隅に陣取って、瓶ビールと「ポテトサラダ」をまずいただく。
すると、件のお婆ちゃんが「どーぞー」と云って、お酌をしてくれる。
あ、いや、畏れ入れます。
ニコニコしてでもないけれど、といってやらされている感じでもなくて、手が空いていればさらに「どうぞ」としてくれる。もちろん、沢山呑ませようという魂胆でもなく(笑)。
勢い、小振りな帆立をまるまるガリッとした衣に包んだ「帆立貝フライ」も追加してみたりなんかして。
厨房の下がり壁に貼られた何色もの色紙がお品書き。
お気に入りになりそうな「ポテトサラダ」を口にした、その箸の先を舐めながら、改めて品書きの上に視線を滑らす。
今夜の気分は…。
そうね、「豚肉生姜焼」をいただきましょうか。
Gingerさん、来たことあるかなぁ(笑)。
イメージとしては、一枚ものにスライスしたロース肉のソテーが浮かぶところ、こちらの生姜焼きは、バラ肉系。濃いめの味付けの中に甘さを含めていて、ご飯を誘う。
お肉の一片一片はやや小振り。
もうちょっと生姜の風味が利いててもいい気もするけどぉ、かなんか思いながらもおよそ一気に食べちゃう感じになる。
キャベツと一緒に添えられたナポリタンは細麺使いだ。
定食からフライもの、酒肴になる煮物焼きもの、お総菜にサラダに玉子料理。
カレーもあれば、餃子もある。
470円炒め物シリーズの「玉ねぎベーコン炒め」「アスパラ豚炒め」なんかも気になる「八雲食堂」。
あちこちツッコミどころはありそうだけど、こっそりお婆ちゃんの様子を窺いに訪れるヒトも少なくないのじゃないかな。
「八雲食堂」 目黒区八雲1-3-8 03-3724-7900
column/02618
ないでつー
相続対策チックなマンションの1階は
外見は新しいけどソフトはおんなじって感じが良いですね
柔らかい色の写真に手書きのホワイドボードメニュー
夜やってそうだから頑張って足延ばさなきゃです
Re;Gingerさま
きっと古くっからやってて、改装してからもそこそこ時間が経ってるのだろうなーの町場の食堂です~。
おばあちゃんにその道何年か訊いてみたくなるのですよー。
店内の手書きメニューもいい味だしてて迷いますよー。