大崎に住んでた頃には、お世話になることもあったニュー大崎ビルの店舗街。
コンコースからの階段を降りればすぐ目の前の、まさに駅前ビル
なんだ。
古色の強まるニュー大崎ビル界隈のテナントには、「つけ麺大王」「好吃」「豫園」となぜか中華のお店ばかりが目に留まります。
そして、裏手に廻ったところにある黄色い看板と衒いのない黄赤ストライプのテント。
それが中華「誠華」の目印です。
化粧合板の赤がカウンターにもテーブルにも使われていて、派手な安っぽさが雰囲気。
いつ以来だろう。
随分と久し振りに「誠華」の味噌ラーメンを「みそ玉ラーメン」でいただきます。
特製味噌が自慢というスープは、往時にはナカナカヤルナの味わいだった記憶があるのだけれど、改めて啜ってみると意外やあっさりと柔らかな仕立て。
カレー粉でも入っていそうな黄色みを帯びているのは何故だろね。
辛味に走るでも濃厚さを究めるでもなく、水飴や蜂蜜、ピーナッツバターに生落花生まで加えるという特製の味噌ダレは、不思議なほの甘さが個性なんだね。
以前はこんな味噌ラーメンがご馳走だったのに、今やどこか物足りなく思ってしまう。贅沢になったものです(笑)。
例によってハナミズと格闘しながら食べ進む(笑)。
お願いしていた「餃子」も何気ない。また、それもよし。
うはは、すげー、温まっちゃったよ、オバちゃん。
後日、「チャーハン」を食べてみる。
王道なるパラパラとは対極の、見るからにクチャっとしたチャーハンは、お玉のサイズから食み出したご飯が心意気。
チャーシューのタレでも入れちゃった感じの甘さが妙にソソるのです。
号令をかけるような命令口調の掛け声のオヤジさん。でもそれにハイハイと応えるオバちゃん。
そんな掛け合いをほのぼの眺めるのも味な大崎「誠華」の夜でした。
「誠華」 品川区大崎3-6-17ニュー大崎ビル1F 03-3492-5177
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