その店の記号は、R[S]。
久し振りの、宝町は洋食「サカキ」にお邪魔しました。
次回来る時は絶対「メンチカツ」を食べちゃうんだもんね!なんて思ってるクセに、
どうも訪れるのが冬場ばかりで、
そうとなるとどうしても例のあれをいただくという流れになるのですな。
今日のところは妙な気まぐれをおこさずに、
素直にそれをいただきましょう。
案内されたのは、スタッフ行き交う厨房前のテーブル。
厨房の怒声は、どうやらオトウサンに向けて発せられたものらしく、あの独特の歩き方の背中がさらに窄んでみえる。客に明らかに聞こえるように発せられたトゲのある言葉ってのは、やっぱり聞いてて気持ちのいいものじゃないやね。
両手で捧げ持つようにしながらスープを啜っていると、
きたきた、やってきました、三陸ものだという5粒の宝石たち…。ってあれ?4粒しかないね。
そう、「サカキ」の「カキフライ」は、「カキフライ」の黄金粒数“5”を翻す、“4”なんだ。
しっかりとぽってりサイズの牡蠣だものねと自らを納得させて早速、たぷっとタルタルに載ったフライを檸檬搾ったままで齧る。
牡蠣エキス炸裂!とまではいかないものの、真っ直ぐに牡蠣の魅力を伝える食べ口。
ただ、硬いとは云わないまでも、少々油の温度が高過ぎた揚げ口のようにも思えてくる。
弾けたように口を開けた衣から覗く牡蠣がほんのりと揚げ色を帯びているのも、
そのあたりの証左かもしれないな。
後半は余すことのないようにとタルタルをたっぷし載せていただく。うん、でも、やっぱりいいね(笑)。
思わず、あちっ!と口走りそうになるほどプレートを熱々にしている「サカキ」のランチ。
やっぱり「メンチカツ」も試したいな。
「SAKAKI」 中央区京橋2-12-12 03-3561-9676
column/01261再会