黒豚チャーシュー専門店「大豊ラーメン」木屋町で ガツンと特製

taiho.jpgゆるゆるとした気分で雨上がりの先斗町を歩く。 ふと覗き込んだ細い路地の奥に、 黄色地に「大豊」という文字を標す看板が小さくみえた。 折角ちょっとはんなりした心持ちなのに、ラーメン喰っちゃうのかオマエ?と自問自答しながら、足は既にその路地へと勇み歩んでいるでないの。 困ったもんだ(笑)。 店前の看板を改めてみるとそこには、“黒豚チャーシュー専門店”とあって、 ラーメン店というよりはチャーシューがメインのお店なの?なんて疑念が沸いてきました。
taiho02.jpg先客はおひとりのみ。 腰をおろしたカウンターは表面の塗装がすっかり剥げている。ここに一体何杯のどんぶりが載せられてきたのでしょう。 べたべた貼紙がされた壁のメニューtaiho03.jpg。 「ミニラーメン」500円あたりですっとイクのもいいかと思うものの、“黒豚チャーシュー専門店”とあっては、「特製チャーシューメン」が気にならないワケがありません。 taiho04.jpg届けられた一杯は、どんぶりの周囲をぐるりと覆いつくす焼き豚が花弁を思わせ、中央にたっぷり盛られた刻み葱とで作る象形は、まるで熱帯のグロテスクな花のようであります(笑)。taiho05.jpg そういえばかつて、「エリマキラーメン」ってのもあったなぁとそんなことを思いながら、スープを啜る。 味の強さが複雑なクドさにも思えるのは、やっぱり脂が強いからなのかもしれません。 見た目しっかりのチャーシューは、噛めばふにふにっと蕩ける仕立て。刻み葱と合わせ食べるのがよろしいようで。 京都定番系の細麺はむにっとした食感も残すタイプで、どんぶり全体の印象は、やっぱりこってりと力強い。 taiho06.jpgtaiho07.jpg うん、そうだね。 京風らーめん、なんていうとあっさりした醤油ラーメンを想像しちゃうかもしれないけど、 どっこい京都のラーメンはガツンと力強いのだ。taiho01.jpg
「大豊ラーメン」木屋町 京都市中京区木屋町通四条上ル下樵木町191-11 075-251-6784
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