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cucina e vino「Coccolo」で 渡りガニのトマスパに思案
茅場町を歩いていて目に留まった、カジュアルイタリアンらしきお店にお邪魔してみました。半地下を降りドアを入ると、正面に間口一杯のカウンターが迎え、その奥にオープンなキッチン。左手背後にテーブル席があります。小ざっぱりとして、こういう雰囲気、いいね。「渡りガニのトマトクリームスパゲッティ」をお願いしました。目の前で、ステンレスのフライパンをガコガコと揺って、取り分けてある蟹のツメあたりをトッピングする。トマトソースはあらかじめ作り置いているようです。柔らかいトマトの酸味がエッセンスに、しゃっきりした食べ口で、悪くない。でも、あぁ実になんともカニの風味がするなぁ、って仕立てにするにはどうしたらいいのかと考えてしまった。カニ肉をドンと量を増やせば贅沢なものにはなるけど、それはそのままただ原価が上がるだけ。香ばしさが鍵かなぁ。フォークの先をくるくるしながら思案しても閃く解はなし。あ、ただ、添えてくれたパーネは工夫の余地ありあり。湿気たようなぐにんという歯触りは、直前にちょっと炙ってくれれば格段と好印象になるはず。それって、オペレーション的には大変なことなのかな。そうそう、蛸ライス+トマトカレールーだという「コッコロ飯」が気になります。
「Coccolo」 中央区日本橋茅場町2-14-7テイユー日本橋ビルB1 03-5652-5700