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鮪というとどうも冬の大間のイメージを浮かべてしまったりして北寄りの産物のような気になっていたけれど、実は沖縄近海でも多く捕れ、なんと沖縄県内の漁獲高の約半数がマグロ類なんだという。意外でしょ。ということで、一年振りに石垣入りした夜に訪れたのが、まぐろ専門居酒屋の「ひとし」です。混み具合の確認をした時には、大人数の客があったらしく満席待機状態。間を置いて足を運ぶと、ちょうどその客たちの帰り際。すんなりと席を得ることができました。早い時間帯はやはり予約が必要のようです。さて、お約束のオリオンをぐぐーっと干して
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、さらにお約束の「直火請福」
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を舐め始めたところで、お願いしていた「まぐろ寿司」の角皿が硝子ケース越しに渡されました。大トロに中トロ
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。蛇腹を肉厚におろしたトロと小さめのシャリが不思議とバランスよく、空腹にすっと収まる。麗しき脂のさし具合をじっと見てしまう大トロ
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。鉄火に合わせ巻いた紫蘇の葉
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は余計かな。続いて「まぐろ餃子」
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。ツナ缶みたいなパサパサはなく、鮪の身がしっとりした餃子のあん
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になっていてオツであります。鮪の寿司と並んでヒットだったのが、「石垣牛にぎり」
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。口に含んだ途端に旨味の余韻を残しながらふっと消えてなくなる一貫。煮きりの代わりに塩だれを塗ってあるところもいい。ちょっと変化球をとお願いした「八重山おこげ」
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は塩辛っぱ過ぎてNGで、先に進めなくなっちゃった。「八重山そばで!イカ墨焼きそば」を食べれなかったのが心残りです。
「ひとし」 石垣市新栄町15-8 0980-83-9610
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。