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不思議カレーラウンジ「3丁目のカレー屋さん」
宝町を徘徊した時に何度も目に留めながら、手作りにファンシーな店先のプレートに少々腰が引けて訪れることのなかった「三丁目のカレー屋さん」。階段を降りていくと、そんなフェミニンな雰囲気はなく、一転夜のラウンジ的装いが迎えます。アンティークな志向を窺わす調度も少なくない。深く沈むソファーに収まって辺りを見回すと、入って右手には本格派のスピーカーにミキサーを含めた音響機器が並び、ギター、ピアノも鎮座している。ステージになるぞ、ってね。BGMを静かに送っているのは、あの蓄音機か。夜はどんな感じになっちゃてるのか気になりつつも、メニューを捲ります。オーブン仕上げの「焼きチーズビーフカレー」に「シーフードカレー」「根菜とキノコのカレー」、さらには「牡蠣とアサリのカレー雑炊」なんてのもある。カレー雑炊、いいねぇと思いながらよく読むと、PM1:00~PM1:30のみの提供とある。しかも、お時間がかかります、と云う。そんな機会があることを望みつつ、今日のところは「菜色カレー」中辛に挑んでみましょう。彩り鮮やかな赤黄緑がトッピング。パプリカにピーマンにブロッコリー。蓮根に茄子、薩摩芋まで載っています。それぞれの食感歯触りをしゃきしゃきと残した仕立てがいい。ライスは五穀米。キーマをベースにしたカレーソースそのものは、まったーりとしたコク味充実。といって重さのあるものでもなくて、程よい辛さと合わせてスープンの動きが加速していきます。うむ。そして、どこかでサービスを修めたのか、それとも自己流か、丁寧な応対が印象的。奥ではインコが喋り続けていて、趣味要素が鏤められた不思議な空間ではあるけど、なんだか長居をしてしまいそうでもある。そんな「3丁目のカレー屋さん」は、ちょうど「東京バルバリ」と同じ筋にあります。
「3丁目のカレー屋さん」 中央区京橋3-9-9和ビルB1 03-3567-6767
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