境内にあるといってもよさそうな、
お初天神脇すぐの路地にある「やまんそら」で一献傾けました。
かつて大阪料理のお店だったそうで、小料理屋の風情がそのまま残されています。
そんな店には、さらりと和服を着こなす女将が似合いそうですが、5名ほどいるお店のスタッフはといえば、みんな20歳代とお見受けの女性たち。
Tシャツ姿で、快活に愛想よく応対してくれるのです。
早速ビールをぐびぐびし乍ら、「タラの白子の湯引きポン酢」や「カキフライ~タルタルソース」をいただきます。
歪な揚がりもなんのその、手作り感漲るタルタルソースと組み合わせての家庭的なカキフライもまたいいモンです。
米焼酎「のろまの亀」に切り替えて、「ガンガラ」「しめさば」に「うなぎの肝」なんかも添えてみます。
「ガンガラ」とは「シッタカ」のこと。
「しめさば」が面白くて、ほとんど生の、かなり浅いシメを施したものなんだ。
蕩けるように口のなかですっと消えていく「和牛ミスジの刺身」や、
甘さを控えた「じゃこネギ出し巻き」、昔なつかしとショルダーフレーズのついた「ハムカツ」なんぞもぺろりと平らげた。
明るく元気で和やかな、余分な肩の力の抜けたお店の雰囲気が心地いい。
ぷち素人な屋台っぽさも思わせるけど、決して”ごっこ”じゃないところがこのお店の魅力なのかもしれません。
「やまんそら」 大阪市北区曾根崎2-5-36
[Map] 03-6363-2131
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