![somethin.jpg](https://ishouari.com/060512/somethin.jpg)
ほとんどの商店が扉を閉ざしてシャッター街と化した合羽橋道具街に降り立つ。人影も疎らだ。アーケードからROXビルに向かう筋へと折れ進んだところに「SOMETHIN’」はありました。一見さんゆえ扉を開くときにひと呼吸勢いが必要ですが、開けてしまえばなんのことはなく、マスターの柔和な表情とともに居心地良さそうな空間が迎えてくれました。カップルの先客がひと組。手前の止まり木へに陣取ります。ふとそんな気になってスコッチの島々モノから「ISLE OF JURA 20年」
![](https://ishouari.com/060512/somethin01-thumb.jpg)
に続いて「TALISKER 10年」
![](https://ishouari.com/060512/somethin02-thumb.jpg)
をストレートでいただきます。ピートはほとんど感じられずクリアな印象がして呑みやすい。最後はこんな穏やかさも含んだスコッチに行き着くのかも、なんてことを思ったりする。バックバーに置かれた小さなカスクがスピーカーに加工されていて、ジャズを流すそのスピーカーがなかなかよく鳴っている。マスターに訊くと、プロモーションアイテムなんかではなくて、実際に仕入れた樽を自ら手を入れ試行錯誤して仕立てたモノとのこと。帰り際に入口脇をみると、飛行機の模型がいくつも飾られていた。マスター、凝り性のようですね。
「SOMETHIN’」 台東区西浅草2-19-1 03-3847-0479
http://www.tctv.ne.jp/somethin/
column/01851
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。