![sheep.jpg](https://ishouari.com/060206/sheep.jpg)
門跡通りの通りすがりにふと目に留まった「オムハヤシ」の貼り紙。「井上」のお隣、コーヒースタンド「シープ」の丸椅子に寄ってみました。寒空の下の路面店はちぃとしんどいね。少々濁った味がするカップのコンソメを啜りながらその貼り紙をよく読むと、オムレツの中はケチャップライスではなくて、白いご飯だとある。ん、まぁ、ハヤシソースをかけるんだからそうなるのかなぁと思っているところに「オムハヤシ」のお皿が湯気を立てて
![](https://ishouari.com/060206/sheep01-thumb.jpg)
やってきました。想定外にとろみの少ない、バシャバシャなソースだ。ご飯を包んだ玉子とともにオムを突き崩し、そのバシャバシャソースへと広がっていくところを掬うようにして口へは運ぶんだ。ソースに胡椒が利いている。その裏側に化学調味料が見え隠れするような気がするのは気のせいか。煮込んだデミソースとは対極を成す強い味のソースが、ジャンクだけれど記憶に残るイケナイ味わいだ。店名の記されたテント地を見ると、羊のイラストが描かれているんだね。
「シープ」 中央区築地4-9-16 03-3541-6876
column/01761
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。