column/01694
中華「やじ満」
「仲家」にでも寄ってみようかと8号館の筋へ辿り着くと、なにやら店の前に行列ができてるを目に留める。あっさりと諦めて、「粋な河岸の味、カキらーめんと焼売の店」と黄色い札を提げた「やじ満」に闖入してみました。その「焼売」の小(2個)をいただきつつ、らーめんの出来上がりを待つ。ふに、と柔らかい焼売を練り辛子だけで食べてみる。普通の焼売だね。奥で発したオヤジさんの声とともに、「カキらーめん」が届きました。ピンと辛味を利かせた味噌仕立てのスープは熱々で力強い。麺は粉っぽくてかん水臭さの残る懐かしい風情のするものだ。土手鍋よろしく味噌味を纏った牡蠣の身も齧る。はふはふ、ううむ。中に1個だけ、妙に生臭いのにヒット。苦手なヒトが食べたら一気に牡蠣嫌いになってしまいそうな一撃だ。体調になんら変化はないので傷んでいたってことではないのだけど、はて…。当然というか、やっぱり生食用を使っている訳ではなんだろうか、ないんだろうね。
「やじ満」 中央区築地5-2-1築地卸売市場魚がし横丁8号館 03-3541-0729