![isonoke.jpg](https://ishouari.com/051007/isonoke.jpg)
なるほどもうそんな時候なのですね。
ひと気の多い6号館辺りからは少し離れた、
10号館の「磯野家」の暖簾の下で「カキフライ」の文字と写真を見つけてそう独り言つ。
「磯野家」は、10号館2階フロアを占めているようで、
場内のお店にしてはゆったりとしたレイアウトになっています。
早速、「カキフライ定食」をお願いして、お品書きを眺めてみる。
ラーメン各種から丼もの炒めのものなどの中華定食各種、
かつ丼・親子丼からうどん類、刺身定食、
そしてオムライス~カツカレーと間口の広いラインナップが用意されています。
厨房は大変だろうなぁ(笑)。
フロアを仕切っている恰幅のいいにいちゃんが客のひとりと延々とゴルフ談義しているのも、
不思議と微笑ましく映ります。
そこへ、この秋初めてのカキフライが届きました。
![isonoke01.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2014/08/isonoke01-thumb-500x375-30986.jpg)
見た目は極普通。
例によってお醤油を少し垂らしただけを齧る。
お汁が滴る、って感じよりもころんと身が締まっている様子で、
例えればどこかまだ青い果実のよう。
でも磯臭さを伴うような牡蠣独特の香りに季節の訪れを感じて、
しみじみしてしまうのでありました。
「磯野家」
中央区築地5-2-1魚がし横丁10号館 [Map] 03-3541-7953
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。