店先の、「本日のおすすめ定食」の品書きを見ながら棒立ちになってしまった。
迷うよな~。
甘鯛の西京焼きやカレイ煮も旨そうだし、舌平目のバター焼きなんてのもあるし、もう新さんまが出ていたりもする。
迷ったまま、暖簾を潜り丸椅子に腰掛けて目に留まったそれに決めました。
銚子産だという「地金目鯛煮魚」。白いお皿に橙から臙脂色のグラデーションを見せる頭側の半身が載せられてやってきました。
皮ごと白身を解して、醤油色の濃い煮汁にちょんとつけ、いただきます。
して、ご飯をかっこむの繰り返し。
いいね~。
ところが頭側なので当然のことながら、大半が頭なので、その白身はあっという間に綺麗になくなってしまった。
ふと鮪のカブト焼きの目の裏肉のことが脳裏を過ぎって、目玉を凝視する。レアレアだ。
目の玉ってこんなにも煮えないものなんだろうか。その目玉をやおら残酷に穿り返して裏側のゼラチン状あたりを食べてみる。
あ。
独特な生っぽさに、敢え無く降参。まだまだ修行が足りません(汗)。
「かとう」 中央区築地5-2-1 築地卸売市場魚がし横丁8号館 03-3547-6703
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