プラチナストリートを漫ろ下って、
結局「すぎのきや」の前まできてしまった。
高速下のあの辺りに行ってみようかと、天現寺方面へとさらに足を向けます。
串焼き「酉玉」とスペイン・タパス「白金Baru」の間に、白壁に竹が覗き、暖簾が風に揺れる趣ある佇まいをみせる店がある。
ただ、外からはどんな店か、店名すら分からない。
一瞬戸惑うも、ええい儘よとその暖簾を払いました。表札のように柱に貼られた木札には、「寅」とひと文字。
店内の左右に大きな囲炉裏が配されて、その囲炉裏を囲むように座席が据えられていました。
エビスで喉を湿らせてから、
高知「フルーツトマト」、「谷中生姜」、川島豆腐店なる「ざる豆富」を手始めに。
目の前の備長炭で、まずは「地はまぐり」を焼く。立派なサイズの蛤は、身そのものは大味なるも、貝殻に残ったスープには滋味が残る。
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