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寿司「紋ずし」で いわしのひたひたかきの味噌焼き穴子のにぎり
車窓に映るLEDのサインがいつも目に留まり、
ずっと気になっていたという「紋ずし」へ。
意外な程ひっそりとした高架沿いの通りに藍色の暖簾が揺れていました。
カウンター中央収まって、
まずはビールを少々。シャクっとした長いもの食感と山葵の清涼感が小粋な逸品「長いものわざび漬け」や、脂ののった鰯と甘みのタレが絶妙な「いわしのひたひた」をアテに壱岐の「猿川」あたりをクイといく。
刺身に甘いタレなんてと思うなかれ。
林檎や野菜が溶け込んでいるという、このくどさなく後を引く甘さのタレは、なかなかの優れモノだ。
「さより刺」も結局、そのタレの残りに生姜を溶いたものでいただいてしまうのです。
そして「かきの味噌焼」は、ジューシーな牡蠣が白味噌でさらに味わいが膨らむ。
そして、指先を拭う小さな手拭きが現れたところで、握りを。炙りたてを握って胡椒の風味とともにいただく穴子。
コレハウマヒ!
三代目が握る様子を二代目が見守り、その脇で初代の女将さんが宜しくと客の手を握る。
三代に亘るそんな「紋ずし」は、当地で創業60年を迎えるそうです。
「紋ずし」 目黒区祐天寺2-14-19 [Map] 03-3712-6078