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PIZZERIA ROMANA「IL PENTITO」で自慢薪窯唸るピッツア
ずっとずっと気になっていたローマ仕様のピッツェリアにお邪魔できました。
店先から昼光色の橙の仄かな灯りに照らされた店内を覗くと、既にほぼ満席の状態。
予約の名を告げ、通路とも思しき位置にドンと置かれたテーブルへ案内されました。
人気に対応するべく追加した席なんだろうね。
前菜におススメという「モルタデッラ・ルコラ・パルメザンチーズ」にイタリアンサラミを添えて。
モルタデッラもサラミもなかなかの大判です。
定番のトマトとナスとオリーブのシチリア産煮込み「カポナータ」もお願いして、まずは白の「Traminer Aromatico」を。
幾重にも芳醇でフルーティな香りが抜けて、美味しい。
ドライなだけの白はよろしくないもんね。
そして、店名を冠したトマトソースのピッツア「ペンティート」。薄いくせにパリッとしっかりした生地そのものが香ばしさとともに旨い上にモッツアレラ&マスカルポーネが渾然となったソース、そして時折ピリリと香るグリーンペッパーとが一体感を持って襲ってくる。
旨い。いやぁ、唸るよね、ほんと。
ワインをあの中田も愛飲するという赤の「San Giorgio」にして、ビアンカなピッツア「クアットロ・フォルマッジ」もいっとく。モッツアレラ&ゴルゴンゾーラ&スカモルツア&パルミジャーノというつまりはチーズ×4のピッツア。
これが、また、凄い。
たまたま店の外にいた店主の生田氏と話す機会が得られた。
ナポリのかまくらのような窯は、内部の容積が少ないので上手に焼けないと云う。
“Forno A Legna”。
生田氏自慢の煉瓦積みの薪窯なくしては、
「IL PENTITO」の絶品ピッツアが出来得ないことを知る。
もうひと回り店を大きくする構想があるそうだ。
帰り際、会計をお願いしたことがうまく伝わらずに業を煮やした店主の怒号がホールに響く状況に。
気の短くて誤解を招くこともありそうだけど、何事にも真摯なゆえととらえておきましょう。
いいですよ、ここ。要予約です。
「IL PENTITO」 渋谷区代々木3-1-3 AXIS1F [Map] 03-3320-5699
http://www.meridionale.com/FRAME1.html