立地の選定は店主がしたのか、はたまたプロデューサー石神秀幸の思惑ゆえなのか。
その点は不明ながら、行列店「麺屋ごとう」の隣に出店した「海神」にやっとお邪魔することができました。
13時到着時点で「ごとう」はふたり待ちで、「海神」には空席が2席ほど。
すんなり入れる店の方が心地いい。
ほとんど唯一メニューともいえる「あら炊き塩らーめん」 をお願いしました。
この日のあらは、鰤・間八・平目・真鯛・平政。
澄んだスープを啜る。
むむ、塩辛いと感じさせる一歩手前までに加減された塩梅の上品な旨みが堪らない。
著名割烹のお吸い物でもこうはいかないかもね。
極細ながらしゃっきりとした麺も絶妙の仕立て。
所々に海老の身の混じる鱈のつくねに軟骨の食感を利かせた鶏つくねとトッピングも心憎い。
最後は、もれなくついてくる焼おにぎりを残ったスープに崩して茶漬け風にして食べる。
山椒の香りに引っ張られて、自ずと最後のひと雫まで綺麗にしてしまうという展開。
とんこつ魚介のダブルスープあたりとは一線を画していて、ああ、やられたって感じだ。
「海神」
豊島区西池袋3-33-17 サンライトビルB1F
[Map] 03-3987-3620
column/01398