ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口 蕎麦「永盛」で 町場蕎麦いつものお店の刻み海苔添え牡蠣そば

nagamori.jpg八丁堀の裏通りにひっそりとある、町の蕎麦屋。
八丁堀で蕎麦屋といえば、手打ちな「如月」「和月」や茶そばな「あさだ」に最近できた「茂助」とかもある。
立ち食いともなれば、グヤ兄さんオススメの「ゆで太郎」や定番「小諸そば」も控えてる。
そんな中にあって、気張らず、構えず、どこか訥々とした風情で佇んでいるのが「永盛」だ。


いつもは、力のおそばとか「ざる」とか、の何気ないメニューが多いのだけど、
この日硝子越しに見つけた貼り紙にはこうあった。
nagamori01.jpg「牡蠣そば800円」。
はじめました!とか、季節の!とか書かないのが、またよろしい(笑)。


覗く厨房では湯気が立っている。
同じような湯気を湛えてやってきた「牡蠣そば」。nagamori02.jpg三つ葉に白髪葱を散らし、柚子をちょん。


刻んだ海苔と一緒に牡蠣を頬張れば、いつもの濃いめのツユに浸った牡蠣の身のぷっくりと。nagamori03.jpg意外とツユがよく沁みていて、
海苔の磯っぽさと牡蠣との相性のよさに今更ながら驚いたりして。


そばそのものはいつもの蕎麦だけど、ツユには牡蠣の出汁も滲んでいい感じだ。
nagamori04.jpgnagamori05.jpg
お稲荷さんをひとつだけ、いただきましょう。
下町っくに濃い味のお揚げがらしくて、いい。


八丁堀のいつもの町場蕎麦、「永盛(ながもり)」。nagamori06.jpgなかなか蕎麦屋の暖簾らしい店名だと思っていたので、壁に掛かった額の調理師免許証を意外な面持ちで見上げました。
「永盛」というのはご主人のお名前だったのですね。


口 関連記事:
  蕎麦「如月」 で五色納豆ごはんと薄緑のせいろ(07年10月)



「永盛」
中央区八丁堀3-14-2 東八重洲シティービル1F[Map] 03-3551-8072

column/03092

口 Risoppa!「Gotsubo UNETTO」で 五坪でいただくイケるリゾッパ!

gotsubo.jpgすずらん通りは、
ちょうどラーメン「昭和」の向かい辺り。
トリッパづかいのイタリアン「UNETTO」が2号店をオープンしていました。
そうは云ってもその場所は、以前弁当屋さんがあった狭いスペース。
開店当初はテイクアウトだけのご様子。
ランチ時のイートインを始めたと知って飛び込んだのは、1月下旬のことでした。


寒いね~と両手を擦り合わせながら、1歩、2歩、3歩半。
それで、奥の小さなテーブルに辿り着きました。
なるほど、五坪のウネットだ。


五坪ウネットのランチは、
"トリッペリアのヘルシーランチ"と謳う、「Risoppa(リゾッパ)!」のみ。
早速お願いすると、保温ジャーからライスをよそり、スープジャーからスープを掬う所作。
リゾ(ライス)とトリッパ(モツ)入りの野菜スープの組み合わせだから、"リゾッパ!"ということらしい。


ライスは、ヘルシーそうな五穀米。
トリッパの店本領発揮のスープのベースは、
新鮮な豚ハラミをたっぷりの野菜と豆で煮込んだもの。gotsubo01.jpgうんうん、しっかりと旨みが煮出されていて、なかなかイケる。


五穀米、スープ、五穀米、スープ(笑)。gotsubo02.jpggotsubo03.jpgそして、脇に添えた野菜は、「UNETTO」のシェフが鎌倉から取り寄せる鎌倉野菜。
マヨネーズソースたっぷりが嬉しいカリフラワーを齧りながら、この大きな蕪のような野菜はなんだろうと訊くと、紅芯大根という。
へーと云いながら、恥ずかしいほどあっという間にぺろっと食べ終えちゃった(笑)。


今日はさっとお手軽に、ちょっと軽めなランチにしたいなぁと思ったお昼どき。
再び五坪のお店を訪れました。


過日と同じでもいいのだけどと思っていると、その日は塩かトマトかのスープが選べるという。
それじゃぁとトマトをお願いすると、例によって、ジャーから手早くお皿に器に盛り付ける。gotsubo04.jpggotsubo05.jpggotsubo06.jpgあ、今日は五穀米でなくてターメリックライスだね。
そして、トマト仕立てのスープも素直に美味しいのだ、うんうん。


ちょい残念なのは、スープもライスも熱々ではないこと。
それは、このスペースでは調理すること適わず、電気的な保温に頼らざるを得ない事情によるものだけど、どうにかもう少し工夫できないかな。


茅場町のトリッペリア「UNETTO」が繰り出した、狭小出店「Gotsubo UNETTO」。gotsubo07.jpgこんな小さなお店だけど、ご近所「UNETTO」本丸から出前スタイルで届くワインのあて達で酔っぱらえるらしい。
別室を近くに作らせたのはきっと、本丸にお客さんが収まり切れない事態が頻発しているからのことなのだろうね。


口 関連記事:
  Osteria「UNETTO」で 白のラグー赤のラグーふたつのパスタ(10年07月)
  ラーメン「昭和」で 真好味の素材で昭和のどんぶりあの店はもう(11年02月)



「Gotsubo UNETTO」
中央区日本橋茅場町3-3-5[Map] 03-6206-2129(本店と共通) 
http://unetto.com/

column/03091

口 とんかつ「やまいち」で 魅力たっぷりな大振りかきフライ四つ並び

yamaichi.jpg須田町のとんかつ「万平」で、
牡蠣料理をいただいた帰り道。
神田駅へと向かう道すがら。
そういえば、「やまいち」はこの辺りだったよなぁと思いついたところがその目の前でした。
当時、とんかつ「勝慢」からのご近所独立で話題となった「やまいち」。
いまはもう、わざわざ「勝慢」との関係性を考えることもないでしょう。


「かきフライ」を横目に「特ロース」をいただいたことを思い出す。
そうだ、「やまいち」のカキフライもいただかねばなりません。


ということで改め出掛けた神田・淡路町駅。
「やまいち」の所在は、靖国通りを跨いでいても、「万平」や「いせ源」なぞと同じ須田町になるのだね。


深緋の暖簾を払って、ビールをやっつけているテーブル席を眺めながら、
カウンターの隅へと進みます。
yamaichi01.jpg「特ヒレ」「特ロース」と並ぶお品書きから選ぶは、最後尾の「かきフライ」。
お皿の到着まで、やや眉間に皺を寄せた面持ちで手元の所作を続ける大将の動きを目で追って過ごします。


大将から直接手渡されたお皿には、どどんと大振りな牡蠣フライが四つ。yamaichi02.jpg全般に小振り傾向だった今季にあっては、殊更に大きさが印象的に映ります。


大きめパン粉の衣に檸檬を搾って、皿の脇に添えてくれているタルタルをちょんとのせて、
大口開けて(笑)喰らいつく。yamaichi03.jpg箸に載る重量感と歯応えの重量感が一致して、口中に牡蠣の甘さが広がります。
前後して、衣の軽快なサクサクがテンポを生んでくる。
「銀座 三州屋」の「カキフライ」の絶佳な魅力とは少々ベクトルが違うものの、この「かきフライ」もそれに伍して引けをとらない感じ。


たっぷり感がありつつ厭な臭み一切なく、ストレートにその魅力を弾けさせる。yamaichi04.jpg一見、岩牡蠣のフライでもあるかのようなサイズの牡蠣だけど、どこの牡蠣なのだろうね。
二丁づけかもなぁと齧った断面を覗くも、その気配はないし。
でも眉間の皺が気になって、どこの牡蠣なのか大将に訊ねることができませんでした(笑)。


「車エビフライ」や「貝柱コロッケ」に「海老しんじょう揚げ」。
ロースやヒレのとんかつの美味しさはもとより、魚介のフライも気になるとんかつ「やまいち」。yamaichi05.jpgこふいふお店の「ポテトサラダ」はきっと旨いに違いない。
今度は、「かつ煮」「純レバ」「生ハム」「肉よせ」「豆腐」といった夜のおつまみメニューで、
一杯やっつけるのも一興かもね。


口 関連記事:
  とんかつ「やまいち」 で塩と檸檬柚子胡椒で特ロース(08年03月)
  とんかつ「万平」で カキフライ定食カキバター焼き定食ああ堪らん(11年02月)



「やまいち」
千代田区神田須田町1-8-4 玉井ビル1F[Map] 03-3253-3335

column/03090

口 atelie bar「tin」で MARTINIの茜色とJägermeisterの渋い紅と

tin.jpgそれは、まだ正月気分の残る頃。
大繁盛の「魚仁」を堪能して、
後から訪れたひと達に席を譲る。
頭上の壁に貼られた横断幕に、
以前はこんなのなかったよねと見上げつつ話す。
歩道を歩きながら、もうちょっといきますか、
って時に真っ先に候補に浮かんだのが、
佃の「ティン」。
そう云えば、つきじろうさんの音頭による「ほていさん」宴会のあとの二軒目にお邪魔したのがちょうど一年前のことだ。



ドアを開けると、カウンターにおひとりの客があるだけのタイミング。
一年前と同じ一番奥のソファーに落ち着きます。


グリューワインをイメージしていると、
季節のおすすめドリンクの中に「ホットワイン」を見つけました。tin01.jpgそれは、柔らかに沁みるような赤ワインのコクとシナモンの風味。
ああ、いいね、温まるね。


与太話をしていると、カウンターに座っていたお客さんがトイレから戻ってきた。
ん?どこかで見覚えがあるような気がするものの、別人のような気もする。
違うかなぁカウンターの方を眺めていると、カウンターの女性と喋る声が聞こえた。
あ、やっぱり、ワシ・ブロだ!


といことで、酔っ払ったので帰る~という友人を見送って、カウンターに合流します。
ちょっとふっくらしたような気もするけど(笑)、元気そうなワシ・ブロちん。
近況を話つつ、バックバーで目に留まった「余市」をトワイスアップで。tin02.jpg


なにかリキュールをもらおうかなぁとキョロキョロして、「MARTINI」のボトルに目を留める。
「MARTINI Bitter」のボトルは、深く透明な茜色。tin03.jpgソーダに割ると、明るい緋色に変わります。
ビターオレンジの風味にゆるゆると和みます。


そう云えば、ザルツブルクの酒場で空き瓶のオブジェは眺めたけど、
中身を呑んでなかったなと「Jägermeister」をお願いします。
どうやって呑むのがいいのだろうと相談しつつ、結局トニック割りに。tin04.jpgちょっと渋い紅は、アニスの赤か、甘草の赤か。
少々香草系の風味を漂わせつつ、オレンジな予感のほの苦味とほの甘さのバランスが優しい呑み口だ。
鹿と十字架が描かれたグリーンのボトルは実に印象的な面構えだよね。
「Jägermeister(イェーガーマイスター)」というのは、猟師の守護聖人的な意味らしい。


そろそろ終電も気になる時間。
這ってでも帰れるワシ・ブロちんにまた逢おうねと告げてカウンターを離れます。


ゆったりとアットホームなひとときが過ごせる、アトリエ・バー「tin(てぃん)」佃。tin05.jpg月島1丁目に"tin 月島"、勝どき4丁目に"deep tin 勝どき"があるらしい。
如何にも工房とか芸術家の作業場とかの雰囲気でもないので、"アトリエ"には、そんなアットホームな店でありたい想いが表現されているのかもしれないな。
それとも、時に展示会場のようなサロンになるのかな。
そうすると、"tin"はどんな意味なのだろう。またお邪魔して訊いてみなくっちゃ。


口 関連記事:
  居酒屋「魚仁」で 木箱の雲丹と湯呑の熱燗と自家製チャーシュー(11年01月)
  Gassenverkauf「Steirische Weinstuben」で シャンピニオンフライ(11年02月)



「tin」佃
中央区佃3-2-10 オーケンビル1F[Map] 03-6220-0808 http://tin.hiciao.com/

column/03089

口 とんかつ「万平」で カキフライ定食カキバター焼き定食ああ堪らん

manpei.jpg戦災の炎火から逃れた神田須田町。
手打ちそばの「まつや」や「神田やぶそば」。
鳥すき焼きの「ぼたん」やあんこう鍋の「いせ源」。
ちょっと行けば、洋食の「松栄亭」。
下町風情を残してくれている飲食店があって、ずっと気に掛かる界隈だ。


そんな須田町の一角。
「まつや」のところを万世橋の方へ斜めに入り、ちょうどカレー「トプカ」辺りで左手の路地を覗くと、暗がりを照らす灯りがある。manpei01.jpgその灯りの主が、とんかつ「万平」です。


manpei02.jpg左手の壁のタイルにこんな貼り紙をみつけました。
「カキの季節になりました、岩手県広田湾米崎産」。
おお、この暖簾の向こうで、広田の牡蠣が待ってくれているようです。


店内は、4人が腰掛けられるベンチ椅子形式のテーブルが4卓。
テーブルも椅子も白木の造作で、それが柔らかな印象を与えてくれています。


まずはやっぱり(笑)、「カキフライ定食」。
厨房からの揚げ音が、じゃーぴちぴちっと聞こえてくる。
そしてその音は、ゆるやかに調子を上げていくます。


懐かしの洋食屋さん的にステンレスの楕円皿でそれは届く。
フライの数は、二の四の六個。manpei04.jpg檸檬をささっと搾り、ふふっとしてからやおら、齧りつきます。


ああ、いい。
衣細やかなタイプで、牡蠣エキスの封じ込めに適ってる。
manpei05.jpgmanpei06.jpg
ほんのもう少し、迸るような旨みの弾けがあればと過度な求めをしてしまうけど、
それは過剰な期待というものでしょう。


そして、「万平」の牡蠣料理のもう一方の雄が、「カキバター焼き定食」。manpei07.jpgつやつやと飴色にも思う、そそる景色に仕立てられた牡蠣のつぶ。
むほっと齧りつけば、ミネラルが昇華したような牡蠣の旨みとバター醤油の風味が渾然一体となって、堪らん感じ。


ご飯は勿論、いろんなお酒にぴたっと合ってしまう、きっと。
manpei08.jpgmanpei09.jpg
例えば、「新富 煉瓦亭」がそうであるように、
「カキフライ」にするかはたまた「カキバター焼き」にするかは、
今後も悩むことになりそうです(笑)。


神田須田町の路地裏にひっそり佇む、とんかつ・洋食の店「万平(まんぺい)」。manpei11.jpgmanpei10.jpg「ハンバーグ定食」などなど他のメニューも気になるので、
温かくなったらまた足を運んでみなくっちゃ。
オバちゃんに、なんで「万平」という店の名前なのか訊ねたら、
「あ、あのね、お店の誰かの名前となじゃなくってね、昔誰かがそうつけてくれたの」という意外と素っ気なくも不思議なお応え。
もしかしたら、語るに語れない物語があるのかもしれません。


口 関連記事:
  洋食元祖「新富 煉瓦亭」で 超揚げ立てカキフライあぁ至福の時(11年02月)



「万平」
千代田区神田須田町1-11[Map] 03-3251-4996

column/03088

口 ラーメン「昭和」で 真好味の素材で昭和のどんぶりあの店はもう

showa.jpg茅場町「真好味」のオヤジさんが亡くなったのは、
いつのことだったかな。
かれこれもう、三年以上が過ぎてしまったかもしれません。
その頃は「真好味」を失った寂しさに、お昼どきにすずらん通りを往くことがちょっと減ったものでした。
そして、「真好味」居抜きのまま開店したのが、
らーめん「昭和」。
当時、「真好味」を引き継ぐお店になるのではという噂がどこともなく囁かれていました。


思い起こすのは確か、「昭和」の開店翌日。
センチな気分にちょっとした期待と懐疑が交錯して、複雑な心持ちのまま座った「真好味」と同じ丸椅子。
啜ったらーめんは、随分とあっさりしたもので、落胆したのが正直なところ。
でもそれは、食べる側の心情が多分に影響してのことでもありました。


その時から、幾年霜。
mi_wa@パンちゃんのところで、なかなかイケる真芳味的どんぶりがあるらしいと知る。
それはそれはと、久し振りに旧「真好味」の丸椅子に座りました。showa01.jpg奥の寸胴の前で捩じり鉢巻きの姿の背中があり、その手前にオバちゃんがいる光景は、
なにやらあの頃を彷彿とさせます。


まずいただいたのは、店名を冠した「昭和ラーメン」。showa02.jpg嘗て残念に思ったのは、きっとこのどんぶりの当時のもの。


澄んだスープにさっと湯掻いたもやしにメンマ、炙ったチャーシューに刻み葱。
12時前に訪れるとサービスしてくれる煮玉子。
あくまで濁りなき塩仕立てスープは、丁寧にひいた出汁の仄かに甘い表情が悪くない。
showa03.jpgshowa04.jpg
麺のかん水臭さを包み込むことは叶わずに、でもそれでいいのさという感じがノスタルジックに「昭和」的でもある。


お品書きに"昭和30年代名店の味"とあるのは、どこか特定のお店の味のことを指しているのだろうと訊けば、店の名前は云えないけれど、西日本の某店の味だそう。
そのフレーズから三丁目の夕日的世相をイメージしたものの、そうか、東京の味ではないのですね。


showa05.jpg
差し詰め「しょうゆラーメン」は、この「昭和ラーメン」の醤油味バージョンといったところでしょうか。


そして件の「辛みそラーメン」。
なるほど、往時を偲ばせるに十分な見映えではある。showa06.jpg


どれどれと啜ったスープは、辛さの裏側に明らかな甘さがある。
見た目ほど辛くなく、意外にも間違いなく甘さが支配しているスープ。
showa07.jpgshowa08.jpg
一瞬濃密な甘さにも思う旨みは、帆立の旨みか、海老の旨みか、はたまた昆布か。
「真好味」の「辛みそ」は、この辛さと甘い旨みのバランスがより絶妙だったようにも思うけど、どうだろう。


ちょうど他の客が退けたので、大将に声をかけてみた。
訊けば、大将が「真好味」のラーメンを食べたのは一度あるかないかで、嘗ての常連から「真好味」の味の再現を強要(?)され、残っていた伝票から素材の仕込みや配合を割り出し、敢えてきぬさやのトッピングやどんぶりは変えて、"「昭和」バージョンの真好味の味"に仕立てているそう。showa09.jpg「昭和ラーメン」とは全く違う、縮れのある中太麺にも研究のあとが窺えます。
同じ製麺所から仕込んでいるのかな。


安易に「真好味」の味を再現した、とせず、あくまで慎重に"伝説(真好味)の素材でオリジナル"としているのは、事実その通りであることに加えて、嘗ての「真好味」ファンから無用の反発を被るのは本意ではないからに違いない。
「真好味」の味をも彷彿とさせてくれるどんぶりに素直に感謝するのが美味しいいただき方のようです。


「真好味」のあった場所で、オリジナルの「辛みそ」を供してくれるラーメン「昭和」。showa10.jpg判っていても、もしかしたら「貝柱かゆ」を出してくれないかしらん?なんて思ってしまうけど、「昭和」は「昭和」、もう「真好味」はないのです。


口 関連記事:
  ラーメン「昭和」で ラーメンとしらすごはん真好味の名残り如何に(07年05月)
  らーめん「真好味」で 呑んじゃった翌昼の定番辛みそあぁ旨し(05年10月)
  らーめん「真好味」で 意外な注文貝柱かゆ単品やさしい味わい(06年02月)


「昭和」
中央区日本橋茅場町3-8-12[Map] 03-3249-0002

column/03087

口 レストラン「成田」で 黒豚ロースカツ黒豚しょうが焼き肉屋の食堂

narita.jpg中延駅周辺と荏原中延駅とを結ぶアーケード、
中延スキップロード。
距離のあるアーケードにしては意外過ぎるほどに飲食店は少ないのだけれど、その中の一軒にこのところ通っています。
それは、アーケードを中延駅側からアプローチしてすぐのミートショップです。


お好み焼き、の看板の方が目立って、一瞬通り過ぎそうになる。
ミートショップ「ニッパイ」と示した黄色い看板の下には、硝子ケースが精肉たちを桃色に見せています。
そして、通っているのはその精肉店そのものではなくて、横の通路を奥へ入ったお店。
古びたドアには、モロ手書きマジックで「黒豚の店」。
そう、レストラン「成田」は、精肉店が営む食堂なのです。


恐る恐るドアを開け中を覗くと思わず、きたなシュラン!っと小さく叫びそうになる。
油と埃に煤けた扇風機、黒ずんだコミックの数々、草臥れたテーブルに椅子、硝子の曇ったビール用ケース。
壁には、ベニヤに直接マジックで書いた品書き。


気をとりなおし改めて、壁の品書きから伝わる意図を汲んでみると、お店のイチオシは、黒豚を使ったとんかつであることが判る。
narita01.jpgnarita02.jpg
黒豚は、鹿児島県産のバークシャー種。
小さな字で"一番おいしいと言われる"とマジックペンで書かれてる。
「黒豚ロースカツ」をお願いしました。


ベニヤには、「少なくとも召し上がりはじめの一枚はソースをかけずに」とある。
へー、と思いながら謂いに従ってやおら齧ると、想定以上のサックサクの衣。narita03.jpgこりゃびっくりだと目を丸くしながらもうひと口すると、今度は黒豚の脂の甘さと赤味の旨みが渾然となる。
うひゃひゃ、何気なくも旨いとんかつだ。


ただ白絞油を使って揚げるだけで、こうもサックサクになるとは思えない。narita04.jpg店内にとんかつ専門店の気風はなくとも、密かな自信漲る逸品だ。


そしたら、そんなトンカツをフィーチャーした「黒豚のカツカレー」はとお願いしてみる。
オバちゃんが運んでくれた横長楕円のお皿は、カツ、ライス、カレーの三色旗。narita05.jpgカツはやっぱりサックサクで、いい。


そして意外な出来だったのが、黒褐色さらさら仕立てのカレーソース。
narita06.jpgnarita07.jpg
ふと、蓮沼の「インディアン」を思い出す。
あそこまで、どーだ!感はないものの、なかなかどうして悪くないカレーだ。
肉の端切れをどこどこ入れているのか、そこそこにブイヨンしています。


とある夜には「黒豚しょうが焼き定食」。narita08.jpgちょっと硬くなっちゃってるのが残念だけど、わしわしご飯喰らうには十二分。
Gingerちんはなんて云うかなぁ。


中延スキップロードの肉屋営む豚肉食堂、レストラン「成田」。narita09.jpgそうはいっても、黒豚ばっかりでは勿論なくて、「特選佐賀牛のランプステーキ」とか「しゃぶしゃぶ」「牛丼」、「からあげ定食」「トリ鍋」なんかもある。
今度は、「チャンポン」「皿うどん」か、「九州ラーメン」に挑戦してみようかな(笑)。



「成田」
品川区東中延2-10-17[Map] 03-3781-7488

column/03086

口 Weinlokale「il Barone」で TraminerのSpätlese 品のいい甘さ

ilbarone.jpgミラベル宮殿を抜けて、
すっかり日の暮れたザルツァッハ川の辺へ。
旧市街側へと渡る幾つかの橋のひとつ、ミュールナー・シュテークを渡れば、その橋の上からもホーエンザルツブルク城が望めます。
メンヒスベルクの高台に横たわる幻想的な古城の雄姿に見惚れていると、川面を渡る冷気に頬がちょっと痺れてくる。


少し肩を窄めて橋を渡り切り、そのまま川沿いのプロムナーデを辿ります。
街のシンボルのひとつは、視野から外れることなく、ライトアップに灯りに浮かんでる。ilbarone01.jpg川辺を離れてクシュテッテンガッセを往きます。


見上げる岩壁は漆黒の闇。
その壁に沿うように並ぶ店々の中にある一軒のワインバーにお邪魔しました。


ちいさな店のカウンターには、おでこに眼鏡を上げ、頬杖をついて客の話を聞くマスターと如何にも常連な三人組が朗らかに歓談中。ilbarone02.jpgお邪魔せぬよう、隅のテーブル席へと闖入します。


酸味ほどほどのものをということで、白のグラスを一杯。ilbarone03.jpgヴァッハウ渓谷のシャルドネ。
ミネラルなキレがみるみる解けてゆく感じが面白い。


三人組がしゃべくりながら店を後にしたところで、もう一杯。ilbarone04.jpgエチケットが示すのは、トラミーナーTraminerのシュペートレーゼSpätlese。
甘いのかな?と思いながらグラスに鼻先を寄せると、
如何にもな甘さとはベクトルの違う芳しきアロマ。
つーっと口に含むと、やはりドイツのシュペートレーゼにイメージする甘さではなく、
フフっと膨らむ華やぎに品のいい甘さを含んで広がる感じだ。


クシュテッテンガッセのワインバー「il Barone」。ilbarone05.jpgVINOTHEK、PROSECCHERIA、GRAPPARIA。
イタリアワイン専門かといえば、そんなことなく、オーストリアのものを中心としたワインあれこれやグラッパがグラスで愉しめるお店のようです。



「il Barone」
Gstättengasse 3 Salzburg[Map] 0043664 1038062

column/03085

口 中華そば専門店「ホープ軒」で 今や懐かしの一杯とんこつ醤油

hopeken.jpg大塚有数の酒処「こなから」で、
気の利いた酒肴をあてにあれこれ呑んで酔った夜。
なはははと笑いながら(笑)、駅へと向かう道すがら。
ちんちん電車が目の前を往く。
そしてその向うに「ホープ軒」の黄色い看板が誘っていました。


誰からともなく、喰っちゃう?ということになる。
嗚呼、禁断の呑んだ挙句の夜半らーめん。hopeken01.jpgでも、たまにはいいよねと自分に言い聞かせ、そうとなればもうなにをどう啜っちゃおうか考えはじめます。


「ホープ軒」で思い出すのは、千駄ヶ谷の本店や吉祥寺のちょい路地の店か。
確か、環七の高円寺陸橋近くにもあったはず。
いまはもっと増殖しているのか、
それとも今どきのラーメンに押されて衰えてしまっているのか。


なにはともあれ、ものすごーく久し振りの「ホープ軒」のラーメン。hopeken02.jpgシンプルに「ラーメン」、でも「玉子」を味付で。
「ニンニク」もちょっと入れてもらっちゃいましょう。


ああ、そうだ、そうです、そうでした。
やや薄めのような気もするものの、その頃、思い出しては時折無性に食べたくなった動物系エキスがうるっと滲む醤油とんこつスープを思い出す。hopeken03.jpg見た目を裏切るさっぱりとそれでも脂にとっぷり、
という味わいに麻薬的な魅力を感じたものです。


むにっとした自家製麺での持ち上げも悪くない。
化調云々もかん水っぽさも不思議とどこ吹く風な気分。
hopeken04.jpghopeken05.jpg
これがご馳走だったのだよなーとノスタルジックな気持ちを膨らませつつ、
また啜るのであります。


荒川線の車窓を彩る黄色い看板が目印の中華そば専門「ホープ軒」大塚店。hopeken06.jpg
hopeken07.jpghopeken08.jpghopeken09.jpg
"中華そばなら中華そばの"元祖・ホープ軒、が謳い文句。
開けっ放しの店構えは、屋台の名残りか。
他には、阿佐ヶ谷や古川橋にもあるらしいけど、
まずは千駄ヶ谷に行ってまた、懐かしい想いに浸ろうかな。


口 関連記事:
  居酒屋「こなから」で のどぐろ真鱈白子焼酒盗和え酒肴いきいき(10年12月)



「ホープ軒」大塚店
豊島区北大塚2-14-8[Map] 03-3940-0982

column/03084

口 「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」で 九十九島二つの牡蠣フライ

grandcentral.jpgNY発の牡蠣レストラン、
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」。
アトレ品川のお店には三度ほどお邪魔したものの、
もう一軒の丸の内にはなかなか足を向ける機会がありませんでした。
病院へ行く途中に寄り道して丸の内、鍛冶橋通り。
丸の内MY PLAZAの地階に向かいます。


ホールからのアプローチには、クラブレストラン「CENTURY COURT」と並んで、
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」のロゴ・タイプがこちらへどうぞとシグナルを送っています。grandcentral01.jpg


ランチタイムぎりぎりだったので、まだランチ可能か伺いつつ、ホールへと案内いただきます。
なるほどというか当然というか、
品川店と同じテイストの店内意匠は、つまりはNY本店スタイル。
弧を描く天井のタイルや赤いチェックのクロスが印象的。grandcentral02.jpg奥には、牡蠣のトレーが幾つも並ぶバーがあり、入って右手には酒瓶並ぶバーがあります。


ランチメニューからいただくは勿論、「牡蠣フライ 日本スタイルとNYスタイルの盛り合わせ」。
合わせて訊ねたのは、
オイスターマイスター(→日本オイスター協会)の特典、利用できますか、ってこと。
バッチを提示すると、了解ですとばかりに生牡蠣が届きました。


grandcentral03.jpgクラッシュアイスに座った牡蠣殻に佇む綺麗な牡蠣。
訊けばそれは、長崎は九十九島(くじゅうくしま)の産。
お皿に脇には三種類のソースが用意してあって、その中からホースラディッシュを選んで檸檬を垂らした牡蠣の上にちょん。grandcentral04.jpgそして、つるっと口の中に滑らせます。
ああぁ、いい、旨い。
清涼感の中にしかっと旨みを含んですっと消えてゆきます。
シャブリあたりのグラスを添えているわけでもないのに、昼間っからいただく生牡蠣というのはどこかにほんの少し背徳な気分が織り混ざるようで、それがより美味しくさせてくれるみたい。


そして、ふたつのスタイルで牡蠣フライ。grandcentral05.jpg粗めのパン粉で衣しているのが日本スタイルで、細かな衣がNYスタイルか。


ナイフを入れてみると、この日の広島産真牡蠣は小振りな身振り。
タルタルを載せていただけば、さくっと軽めの食べ応え。grandcentral06.jpgきゅっと凝縮したような旨みが、いい。
ただ、もうひと声ぶりっとジューシーな牡蠣フライをと思う刹那もあるのが今季の実情なのかもしれません。
やっぱり長引く残暑は、牡蠣フライに適した特性の牡蠣に大きく影響するということなのかな。


ここ丸の内でもNY本店スタイルの雰囲気のまま牡蠣料理をいただける、
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」丸の内店。grandcentral07.jpg今度はやっぱりグランドメニューで、めくるめく牡蠣世界を。


口 関連記事:
  「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」品川で カキたま丼牡蠣フライ(10年03月)



「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」丸の内店
千代田区 丸の内2-1-1丸の内MY PLAZA 明治生命館 B1F[Map] 03-6212-6650 
http://www.oysterbartokyo.com/

column/03083

口 ベトナム・中華料理「華福」で 大山で越南と中華が並び立つ謎

kafuku.jpg池袋から東上線で、大山の駅。
ここに降り立つのは、はていつ以来のことだろう。
ハッピーロードを歩くのも当然、久し振りということに。
川越街道に出ると、北風がさらに強く吹き抜けて、
なお寒い。
肩を窄めて立ち止まった信号の向こうに紅い提灯が飾るお店が見つかりました。


紅い看板が通りに示す名は、ベトナム料理&中華料理「華福」。
Gingerちん召集の城南チームが、城北チームと相見えるため、やや縁遠い板橋エリアに出没したのであります。


総勢10数名による乾杯と前後して、前菜のお皿がどどんとやってくる。kafuku01.jpg
kafuku02.jpgkafuku03.jpg
蒸し鶏と胡瓜の冷菜やたっぷりの刻み葱を頂いた砂肝といった一見するに中華なお皿たち。
千切り胡瓜と和えた干し豆腐は随分と幅広だ。


そこへ続いて、生春巻きや揚げ春巻きといったベトナムンなお皿たち。
kafuku04.jpgkafuku05.jpg
もちっとした生地のやつは、海老を包んで蒸してある。

kafuku06.jpg
唐揚げしたソフトシェルクラブを齧ったところへ、
おどろおどろしく口を開けたイシモチのあんかけ。kafuku07.jpgナウシカの巨神兵を思い出したのは、ボクだけではないはず(笑)。


ここで、こっそりナポちん特注は、焼きそばケチャップ炒め、つまりは中華ナポリタン。kafuku08.jpgそしたら、焼きビーフンをケチャップで炒めたらベトナメーゼ・ナポリタン?みたいな(笑)。
この辺りから、紹興酒をガブ呑みしはじめたナポちんは、宣言通り泥酔の淵へと沈んでいくのでありました。


そんなナポちんが食べたの憶えているのかいないのか。kafuku09.jpgなかなかイケるさらさらカレーのお皿がやってきた。
これはつまりは、ベトナム仕立てのカレーなのでしょう。


そこへ如何にもベトナム料理な「フォー」が登場と目まぐるしい。kafuku10.jpg澄んでしっかり旨みの出たスープ。
香菜もこれくらいの量ならちょうどいいアクセントだ。

kafuku11.jpg
どどんとドンブリサイズで届いた杏仁豆腐で大団円であります。
振り返れば、時折やってきたベトナムな料理がなかなかのスグレモノだったな。


川越街道の風に揺れる紅い提灯が目印の、ベトナム料理&中華料理「華福(かふく)」。kafuku12.jpgベトナムが、ベトナム料理が中国の影響を受けているのは、然るべきところ。
中国華南に接するエリアの料理は、もしかしたら今夜いただいた料理みたいなラインナップなのかもしれないな。
そんなことを思っていたらそれはお門違い。
こうめさんによると、ベトナム人と中国人のご夫婦がやっているから、なんですって。
なぁーんだ(笑)。


今宵の、城南城北相見えの会のメンバーは、
「おいしい店・うまい店・安い店」のこうめさん
「すべての道はどこかへ通ず」のWoods2106さん
「カレー細胞」のRopefishさん
「日々是油まみれ」の油谷亮子さん
「イエス!フォーリンデブ★」のはっしーさん
「東京ホルモンズの中身のある話」の東京ホルモンズの皆さん
「犬悔い」のいぬわん父さん
「悪あがき女製作所」のkimimatsuさん
「椿の『B級ご当地グルメ保存委員会』」の椿さん
「一合徳利」の一合徳利さん
「ナポリタン×ナポリタン」のナポちん
「しょうが焼きに恋してる」のGingerちん
の皆さんでした。
ありがとー。


「華福」
板橋区大山西町54-2[Map] 03-3956-1866

column/03082

口 Gassenverkauf「Steirische Weinstuben」で シャンピニオンフライ

steirischeweinstuben.jpg新市街から線路を潜って、レーエナー橋へと通じるサンクト=ユリエン通りとの交差点。
古びたビルが交差点の角に向けた隅切りの扉。
額に載せた緑地の看板が示すのは、オーストリアを代表するビール「Gösser(ゲッサー)」。
うん、昼間っからビール呑みたい(笑)。
でも、外観から窺う雰囲気は、
地元常連色が濃そうで、ちと怪しい。
まぁ、昼間だから大丈夫でしょうと高を括りつつ、
恐る恐ると扉を開きます。


向かって左手にはカウンターがあって、
バックバーにはサーバーに逆さまに刺さったボトル幾つも並んでいます。
その手前に、なにやらわさわさと円を描くオブジェがある。steirischeweinstuben01.jpgsteirischeweinstuben02.jpgなんだろうと近づいてみると、そのわらわらは、
「Jägermeister(イェーガーマイスター)」のボトルたち。
緑色した「イェーガーマイスター」のミニチュアボトルの空き壜が、樽の上を埋め尽くすように、美しくもわらわらとディスプレイ。
すぐお隣、ドイツのハーブ系リキュールもおススメのひとつなンだろね。


「イェーガーマイスター」のボトルと同じく、腰壁や椅子に塗った緑色が印象的な店内の装飾。
steirischeweinstuben03.jpgsteirischeweinstuben04.jpg
壁の絵は、かつての店の様子を描いているのかな。


まずは早速、ビールを所望。
スリムなジョッキで届いた「ゲッサー」は、すっきりクリアなピルスナー。steirischeweinstuben05.jpgsteirischeweinstuben06.jpg苦み控えめで、スムーズにすいすいと呑めちゃう感じが、いい。


そのビールに最高にあう逸品が、
CHAMPIGNONS GEBACKEN MIT SAUCE TARTARE、「シャンピニオンのフライとタルタルソース」。
細かいパン粉をしっかり纏わせた衣がきつね色に染まって、なんとも旨そう。steirischeweinstuben07.jpgsteirischeweinstuben08.jpg火傷しないようにふーふーしてからそっと齧れば、中から弾けるジューシーなシャンピニオンエキス。
濃密な旨みと風味がそそり、堪りません。
牡蠣フライに勝るとも劣らない、魅惑のフライだ。


ビールをお代わりして今度は、
看板メニューのGRILLHENDL、チキンのグリル、半分。steirischeweinstuben09.jpgパリパリとした薄い衣がチキンの旨み汁が上手に閉じ込めていて、これまた旨い。
重ったるい脂の感じがないところにも感心です。


ちょこっと汁モノが欲しいなぁとお願いしたのが、
謂わばレバー肉団子スープ、LEBERKNÖDELSUPPE。steirischeweinstuben10.jpgスプーンを挿し込むとわらわらと崩れるレバーの肉団子がスープに解けて、レバーの香ばしい風味とスープの温かい旨みにホッとします。


街角のGassenverkauf、
「Steirische Weinstuben(シュタイアリッシェ ヴァインシュトゥーベン)」。steirischeweinstuben11.jpgGassenverkauf(ガッセン・フェアカウフ)というのは、つまりは産直の酒屋さんみたいな形態を指すらしい。
Steirischeは、ウィーンの南の方にある、シュワルツェネッガーの出身地グラーツを州都とするシュタイアーマーク地方の、という意味。
つまりは、"シュタイアーマークの小さなワイン酒場"という店の名だ。
遅い時間まで営業する店の少ない街で、
年中無休で夜中までご飯できる数少ないお店のひとつだそう。
タクシーの運ちゃんの予約席があるとか、ないとか。
娼婦とその男が寄り添う時間帯は、妖しい感じになるらしい(笑)。



「Steirische Weinstuben」
Sankt-Julien-Str. 9 Salzburg[Map] +43 662 8747900

column/03081

口 Restaurant「Coulis」で 三陸産カキのパスタにリゾット野菜盛り

coulis.jpgそれは師走の三週目。
時折チェックする「クーリ」のWebサイトで、
「カキ」の文字を見つけました。
そういえば、あっという間に閉じてしまった「クーリ」階下の天麩羅店には結局一度寄っただけだったなぁと思い返す。
それはさておき、「クーリ」の牡蠣メニューをいただきに新富まで馳せなければいけません。


あ、天麩羅「松伯」があったところに「創作料理とワインの店、1月OPEN」と書いてある。
どんなお店が入るのでしょう。


coulis01.jpgそれはさておき、と早足で階段を上がり、
なんとなく定位置になっているカウンターの隅へ。
一応横目で黒板メニューのPastaLunchあたりを確認し、
「三陸産カキのクリームパスタ」をお願いします。


いつもの「15種類の野菜」を鏤めた、たっぷり野菜前菜のお皿がやってきた。coulis02.jpgこのお皿の所為で、あぁ野菜足りないかもーと思うと、すぐさま「クーリ」を思い出すようになってしまいました(笑)。


そして受け取るパスタのお皿。coulis03.jpgとっても目を惹く野菜は、紫色の紫ブロッコリー。
パスタにも野菜あれこれやキノコの類あれこれが寄り添うのが「クーリ」の真骨頂だね。


フォークをくるんとして口に含んだパスタからは、
牡蠣の旨みエキスが溶け込んだクリームソースがじっくりと主張する。
coulis04.jpgcoulis05.jpg
牡蠣の身もとろっとした食感に火入れされている。
うん、いいね。


coulis06.jpg
早くも如月を迎える頃。
またまた、「クーリ」のWebサイトに「カキ」の文字。


そういえば、1月オープンと示していた階下の店は、オープンしたのだろうか。
一階のファサードには特に変わった気配もなく、なんと天麩羅「松伯」のスタンドサインがドア硝子の向こうにある。
店のオープン延期したのかな。
ま、それはさておき、いつもの定位置へ。


この日の前菜は、
トッピングの「目光(めひかり)のフリット」と底に潜ませた「鱸のエスカベッシュ」。coulis07.jpg「クーリ」のこのお皿をいただくときは、いつの間にか、
左手にスプーン右手にフォークでいただくようになってました。
スプーンのお腹に向けてあれこれ野菜たちをフォークで半ば刺すようにして、
どんどこいただく感じがいいのです。
正しいかどうかは別にして、ナイフとフォークじゃ、まどろっこしいのだもの。


ピンク色が綺麗なパンはビーツのパン。coulis08.jpgこれら「クーリ」の「自家製パン」も秘かな愉しみのひとつなのだ。


そして、RisoLunch「三陸産カキのリゾット トリュフの泡」。coulis09.jpg蕪の葉が横たわるその下に牡蠣やエリンギが顔を覗かせています。


黄褐色のソースは、パスタのものに近い、牡蠣エキス湛えた、いい感じのコクのもの。
しっかりアルデンテのお米が甘く綻んで、うん、美味い。
coulis10.jpgcoulis11.jpg
周囲の白い泡だけを舐めてみる。
ほんのりとトリュフの香るようで、全体にトッピングされたおろしトリュフと相乗して、味わいに奥行きを生んでいます。


いつもの野菜盛りも嬉しい、女性占有率90%の人気レストラン「Coulis クーリ」。coulis12.jpgあ、店の前に「鈴萄」と書いたゴミ箱があるね。


それはさておき、「クーリ」には、また遠からずお邪魔したい。
今度こそは、しょうが焼き、かな(笑)。


口 関連記事:
  Restaurant「Coulis」で 15種野菜とハーブでポワレとキノコのパスタ(09年08月)
  Restaurant「Coulis」で 彩り野菜の活力長野収穫のキノコたち(09年10月)
  Restaurant「Coulis」で カキのカダイフ極細衣と牡蠣のトキメキ(10年01月)
  Restaurant「Coulis」で 自家製カレーにナポリタン洋食的クーリ(10年02月)




「Coulis」
中央区新富2-10-10 2F[Map] 03-6228-3288 
http://www.coulis23.com/

column/03080

口 立呑みうどん酒場「銀三」で 三丁目の肉うどん辛め肉汁つけめん

ginzo.jpgもつ鍋水炊き「博多慶州」の並び。
路上には、さぬきうどんのランチを誘う木製A看板。
そう、角に提げた大きな提灯が目印なのが、
立呑みうどん酒場の「銀三」です。
入口の面する路地には、東京ラーメン「ラ・ヌイユ」。
そして、今は亡き「味助」の看板が寂しく映ります。


ふふんと薫る出汁の匂い。
通りに面した硝子戸は、いつでも開放できるような設えで、
全体に木目で囲んだ昭和な酒場テイストでデザインされています。ginzo02.jpgginzo01.jpgブロックを積んだままのキッチンに裸のモルタル。
狙って安い普請のテーブルに丸椅子。
季節が温まれば、オープンエアな酒場へと表情を変えるのでしょう。


ginzo04.jpg
まずはやっぱり、黒板いちおしの「肉うどん」を。
カウンターで出来上がりを受け取り、空いている席へと運びます。ginzo05.jpg


寸胴でくたくたに煮込まれていたバラ肉とたっぷりが嬉しい刻み海苔を一緒にしてうどんを掴み上げ、一気に啜る。ginzo06.jpgうんうん、妙に強いコシを訴えるでもなく適度なプルプリで、滑らかな喉越しが悪くない。
このくらいのうどんならば、おウチ冷凍うどんでも叶うもの、と思うなかれ(笑)。
濃くひいた出汁による、やや甘く仕立てた汁がそのうどんをしっかと支えてくれています。


「肉汁」と聞いて、肉料理じゃなくて、「武蔵野うどん」を想い浮かべるへそ曲り(笑)が、次にいただいたのが「肉汁つけめん」。


お膳を受け取ってまず意外だったのが、つけ汁の色。ginzo07.jpgデフォルトぴり辛仕様なのですねー。


陽射しを受けてつやつやと煌めくうどん。ginzo08.jpgそれを如何にも辛そうな色合いのツユに浸して、いただきます。


ginzo09.jpg
くたくたお肉と一緒に啜れば、それは見た目ほどには辛くない。
辛さの中に含む甘さは、必然ながら「肉うどん」の出汁と同じ甘さ。

啜り終わったところで、卓上に用意されているポットのいりこ出汁でスープ割り。
改めて旨みが開いたようで、ほっとするのが妙な感じ(笑)。


昼はうどんあれこれ啜り、夜は串天あれこれで一杯の、
立ち呑みうどん酒場「銀三」。
ginzo10.jpgちょっと暑かった日の夕暮に、
開け放った戸口のあたりで串天片手にジョッキ傾けるのがイメージか。
もしかして銀座三丁目にあるから?と訊いたらば、
ハイそれで「銀三」です(笑)。


口 関連記事:
  東京ラーメン「ラ・ヌイユ」で ねぎラーメンwithチャーシューにぎり(05年03月)



「銀三」
中央区銀座3-14-7 鷲尾ビル1F[Map] 03-6226-5870

column/03079


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