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上海旬彩料理「新世界菜館」で 賄い的咖哩飯潜む旨味ひたひた

気がついたら、お昼を摂らないままひる時をすっかり過ぎていました。
すっ惚けたお腹は、急に思い出したかのように鳴り始める(^^)。
そんな目一杯の空腹が、「二郎、食べちゃお!」という妙案を呼び覚ます。
二回フラれて未訪の上野毛も頭を過ぎったけど、なぜこの日は神保町まで足を伸ばす気満々になりました。

時刻は3時ちょっと前。
駅階段を上り、靖国通りから折れ入ると店の前にひと影がない。
懸念その通りに、あーやっぱり?と「本日終了」を確認。
素直に踵を返して立ち寄ったのがこちら、「新世界菜館」です。
こんな半端な時間に開いててよかった。

麺モードを振り払い、
課題のひとつだった「咖哩飯(特製カレーライス)」をお願いします。
「カレーライス!」と告げると、
ホールのオネエさま、「へ?」ってな顔をする。
いやいや、そんな意外そうな顔をしないでくださいませ。
杏仁豆腐もぜひ。

「カレーー、オマチドサマデシタ」。 届いたのは、何気ない家庭的な風貌のお皿。
たっぷり載った紅生姜がB級の匂いすら窺わせます。

そして、カレーの中央にとっぷりと浮かんでいるのが温泉玉子。 さてさて。
溶けだしたジャガイモの粒子と甘さの感じが優しい食べ口のカレー。
ん?でも、食べるごとに、
例えばラーメンを啜るごとに思うような旨味が、
底の方にひたひたとあるのに気が付いた。
ほうほう、これはこれは。

温玉を崩し食べれば、
コク味が増して嬉しいというのは、期待通り。 辛くもなく、ホント何気ないのに、
これってもしや、とこう思う。
ある日突然思い出して食べたくなるよなカレーかもしれない、と。

添えられたカップのスープが、これまた何気に旨い。 中華料理店の全体像をこの小さなカップで占う。
そんなことが少なからずあるけれど、
そんな意味でも”◎”でありますね。

中華料理店のカレー。
元々は賄いから生まれたものだろうとの推測は容易にできる。
それが、メニューの中に定位置を占めていることは、
それなりに意味があることなンだね。

口関連記事:上海旬菜料理「新世界菜館」 で挑む橙色のスープふんわり挽肉(05年01月)

「新世界菜館」
千代田区神田神保町2-2新世界ビル [Map] 03-3261-4957
http://www.sinsekai.com/

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