そうとなればやっぱり、とんかつ「椿」を訪ねたいといそいそとおひる時の住宅街を北へと進む。
10数年振りも変わらぬ佇まいの「椿」だったけれど、いただいたロースカツは、なんだかこじんまりとしている。
「椿」のとんかつが変わってしまったのか、食べる側の自分が変わってしまったのか、果たして、どちらなのでしょう。
所さんの「世田谷ベース」の外観を覗き見てから、
成城学園前駅方面へと戻る道すがら。
そんな「椿」のことを考えながら歩く途中で目に留めたのが、
コック帽を被った眼鏡のシェフの人形でした。
数日後にふたたび成城学園前へ。
件の店の額には「POLAIRE」とある。
「ポレール」と読むようです。
煉瓦張りのファサードと連なるように、
内装壁面の意匠も煉瓦造りを模したもの。
暖炉か窓かを思わせる正面奥の壁には、
池沿いに広がる青々としたフェアウェイの写真があり、
オーセンティックなゴルフ場のクラブハウスにいるような、
なんだかそんな気分にさせてくれます。
きちんとクルトンを浮かべたたっぷりとしたポタージュ。
襟を正していただきましょう(笑)。
選んだメニューは、「松坂牛 ハンバーグステーキ 200g」。
オーブンで焼き込んだであろう、コロンとしたフォルム。
脂に頼らず、松坂牛の肉々しさをちゃんと思わせる。
濁りのないデミソースにニンマリです。
数週間後に再度成城学園前に降り立って。
少し変化球にも思う「松坂牛 上カルビ焼き肉」をお願いしました。
焼肉店の焼肉仕様でないのは、勿論のこと。
今度は、松坂牛の甘さが存分にかつ品よく愉しめる。
こうなると、松坂牛の「ステーキランチ」や「ビーフシチュー」、
「極上すき焼き」なんかもこっそりいただきたくなってきます。
成城六間通りから右に折れた商店街に、
ステーキ「成城 ポレール」は、ある。
向かって左隣に隣接しているのが精肉店「すずまさ」。
精肉店がレストランを営んでいるのか、
レストランが精肉店を併設しているのか。
フランス語の”POLAIRE”は、”極地の”というような意味であり、
お店のWEBページには、創業40年とこれからについて記すとともに、
“松阪牛専門店ならではの極上肉料理の数々”と謳われています。
今度こそガッツリと、
厳選された松坂牛のステーキをいただかなければなりません、ね(笑)。
「成城ポレール」
東京都世田谷区成城6-6-10 [Maps]
03-3483-0151
https://seijo-polaire.com/