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中国屋台「十八番」新川で何時もの大人気炒飯かやくの秘密麺かた挽肉葱そば

新川エリアでずっとずーーとお世話になってきた中華料理店と云えば、それは間違いなく中国屋台「十八番」のこと。
八丁堀に勤め始めて以来のことだと思えばそれ以上だけれど、少なくとも四半世紀以上お世話になり続けてきたことになる。
近隣には例えば、「中国菜 漢」や「熊虎」といった少々イマドキな中華料理店や刀削麺の「秦唐記」新川本店あたりに時々浮気することもあるものの、やっぱり本命はココ「十八番」新川だ。

「しいたけそば」に「にらそば」「とくにらそば」。
「挽肉とねぎのそば」に「肉そば」「チャーシューめん」。
「かんとんめん」「たんめん」「塩らーめん」に「五目そば」。
「水菜のはりはりラーメン」に「マーボめん」。
そしてに「かたやきそば」。
ランチ定番メニューの麺料理は、
「サンラータンメン」以外全部いただいた。

ご飯ものでは、
「野菜炒め」を定食にしてもらうパターンもあれば、
「中華丼」「肉丼」「麻婆丼」に喰らい付く場合もあるけれど、
圧倒的に註文する機会の多いのが、
ご存じ新川「十八番」の「チャーハン」だ。

入口を入って右手にある円卓でいただいたのは、
’19年06月の或る日のチャーハン。 註文の品をそこここに届けるべく、
忙しく行き来する姐さまたちの動きを頼もしく観察しつつ、
カウンター越しに厨房から聞こえる、
北京鍋が五徳にガコガコ当たる音や、
ジャッジャッと煽る音を聴き乍ら待つ時間も悪くない(^^)。

真夏のような陽射しのこの日のファサード。 当時は、お隣の「ラティーノ」のテント地が、
現行とは違って黄色だったみたいだ。

割りと定位置のカウンターの隅で過ごした、
’20年04月の或る日のチャーハン。 チャーハンドームの頭頂部が、
割れて崩れる傾向は間々あって、
それはなにより普通盛りでも十分大盛りであるが故かと、
そう思っています。

同じ’20年の06月の或る日のチャーハン。 作り立て煽り立てのチャーハンから立ち上る、
湯気をしばし眺めるのもちょっとオツなものです(^^)。

続いて、’21年12月の或る日のチャーハン。 豪快に崩れているのが、なんだか愉しい。
これは多分、運んでくれる姐さんたちの所為なんかじゃない。
中華お玉でお皿に被せるように盛った、
その瞬間に既に崩れていたに違いない。

’22年05月の或る日のチャーハンでも勿論、
お約束の崩れは豪快に起きている。 そんな崩れの割れ目からも、
「十八番」新川の美味しさの秘密の一端が覗けたりする。

チャーハンのために大量に仕込むという「かやく」。 「かやく」の材料は、竹の子、焼豚に人参。
賽の目状に刻んだ具材を特製醤油で3時間煮込むという。
メンマに見えていたのはメンマではなく、
醤油で煮込んだ竹の子だと推察する。

定期的に円卓のひととなったのは、
’24年01月の或る日のこと。 手間と時間をかけて仕込んだ「かやく」の中の焼豚が、
煮込むにつれて解け崩れて細かくなって、
チャーハン全体に旨味とコク味を含ませているんだ。
人参が目視確認できないけれど、
きっと蕩けてしまっているのだね。
いや、茶色い賽の目の幾つかは人参なのかもしれません(^^)。

麺類にも、圧倒的に頻度が高いメニューがある。 それが「挽肉とねぎのそば」だ。

オーダーの仕方は、「麺かたねぎ」とひと言。
カウンターの上に重ね置かれたどんぶりの隙間から、
厨房の大きな寸胴の姿を覗いたりしている裡に届く註文の品。 短冊状に刻んだ長葱と斜め切りした長葱。
それを品名のそのまんま、挽肉と炒めたものが、
醬油ベースの中華そばの上にトッピングされてくる。

炒めて引き出された長葱の甘さと挽肉の脂の甘さとコク。
それがスープにも滲み出していて、これが旨い。
うん、美味い。 ここでは無化調なんてそもそも求めない。
今やデフォルトとも云える、めんかたオーダーにより、
程よく硬めに茹で上げられてややパツのストレート麺が、
これまたよーく似合うのであります。

店頭に”製麺十八番”と書かれた麺箱を見掛けたことがある。
八丁堀のお店と共同で自家製麺しているのか。
はたまた都内近隣に散見される「十八番」を支える、
合同の製麺所がどこかにあるのか。
どうなのでしょう。

新川のお店の厨房に陣取るおふたりがよく似ていて、
初めて訪れたひとは必ず、兄弟なんだろなときっと思う。
そして、その後八丁堀のお店へと訪れたひとはまた、
うわっ、そっくりやん!と呟くはず。
でも、誰が誰かは判らない。 訊けば、八丁堀店を営むのが長男さんで、
新川の厨房の真ん中にいるのが次男さん。
厨房の右手で後ろ髪を結んでいるのが末っ子で、
その末っ子さんが店長なんだそうだ。
そして、ランチ時に時々厨房にも入り込んで差配している、
年嵩の姐さまが社長なのだろうなと推察しています。

新川の人気町中華と云えば、
ご存じ、中国屋台「十八番」。 新川で30余年の「十八番」新川の原点は、
昭和35年の浅草・寿四丁目での創業だという。
台東区、中央区、千代田区にある「十八番」のおよそほとんどは、
暖簾分けで親族がやっているか店か、
新川はじめ親族の経営する「十八番」から独立したお店らしい。

偶には夜の部に伺って、
「たまご乗せ炒飯」もいただかなくっちゃ、と思っています。

「十八番」新川
東京都中央区新川2-7-7 クレール八重洲通りビル1F [Map]
03-3553-1081
https://www.instagram.com/tyuugokuyataijuuhatiban?igshid=1e0ygtojzbl0l

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