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ライスカレー「まんてん」で学生時代を遡るかつカレー赤ウインナ枯れた木枠の窓

大学生活の一年目は、郊外の校舎での講義であったものの、二年生からは水道橋の校舎が学び舎でありました。
学び舎と書くと如何にもそこで勉学に励んでいたようニュアンスとなって、急に居心地が悪くなるのは何故でしょう(笑)。
講義がある日は須らく出席すべくと日参していた、という訳では決してないけれど、学生時代のひと時を水道橋で過ごしていたことに間違いはありません。

その頃はもう既に遠くなり記憶も朧げなのだけど(笑)、
地下の学食に潜り込んでのランチもあれば、
今はなき「さぶちゃん」で半チャンらーめんの日もあった。
天丼「いもや」かとんかつ「いもや」の日もあれば、
これまた今はなき店舗の「キッチン南海」でのランチもあった。

そんな水道橋ランチの仄かな記憶も頼りに、
白山通りの舗道から眺める横丁の入口。当時から入口右手のビルの壁に黄色い案内看板があったのか、
まったく覚えてはいない。

あ、なんかきっとこんな感じだった。
その頃は恐らく開店から割とすぐの時分なので、
今のいい感じに枯れた佇まいとは、
ちょっと違っていたんだろうなと思う。今はお向かいに炭火串焼「やき龍」があり、
脱サラして焼鳥職人を目指した元同僚を思い出す。
覗き見る硝子ケースは開店時からあったものなのでしょうか。

ほんの少しだけ、学生時代にタイムスリップするような気分で、
しっかり年季の入った木枠の扉を開き入る。ああ、この小さなコーヒーカップが元々あったのかどうか、
まったく覚えてはいない。

白いメラミンのコの字のカウンターの中で、
せっせと動くお兄さんに声を掛け、
お願いしたのは、ご存知「かつカレー」。こんもりとたっぷりに盛り付けたご飯の丸みに沿うように、
揚げ立てのロースカツが載る。
カツが載る座布団は、これまたその量に不足のないカレーだ。

見た目で既にサクサクの生気のある衣であることが判るカツ。
覗く断面からは真っ当な豚肉であることが確認できる。カレーそのものはと云えば、
挽肉をこれまたたっぷりと含んでいるのが特徴のひとつ。
濃密なコクのカレーソースには、
クセのある脂っぽさはなく、案外するするといただける。
それはこの歳になっても(笑)。

今度は横丁が暗くなってから訪れてみた。
ぐるっと悩んでのご註文は「シュウマイ&ウィンナーカレー」。ボール状の揚げ物の中身が焼売であるのは、
見た目からはなかなか想像し難い。
火傷しないようにハフホフと齧れば、成る程、シューマイだ(笑)。
素揚げして被覆が剥がれた赤ウインナーが、
濃密カレーによく似合う。
あ、学生時代にいただいたのはきっとこの、
赤ウインナーのカレーだったんじゃないかなぁ。

水道橋から神保町に向う白山通り脇の横丁に、
夙に知られたライスカレーの店「まんてん」がある。改めて眺めるファサードの、
木枠の窓の辺りの表情がなかなか良い。
1981年といわれる創業時からこの造作だったのでしょうか。

「まんてん」
千代田区神田神保町1-54 [Map] 03-3291-3274

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