そしてより鮮やかな見映えで魅せるのが、赤い果実や薬草などを用いたリキュールの仲間たち。
例えばブラッディ・マリーとなぞのトマトの果肉を仕立てたカクテルなんかも紅いお酒でありますね。
そんな”紅いお酒”のその中で、もっとも印象的で懐かしさを孕んだボトルが「カンパリ」のそれ。
「カンパリ」というと思い出すのは、学生時代に所属していたサークルの部室だったりするのです。
サークルの活動の一環として、
学園祭に出店する際に企業を訪問して協賛を募る、
なんてことがありました。
幾つかの企業が協賛してくれ、
提供してくれた商品の中に、
「カンパリ」のボトルがあったのです。
当時から、新しい飲み方、楽しみ方の提供、
というようなアプローチはあって、
カンパリソーダにアイスを浮かべたりなんかした、
少々乱暴な飲み物を作っていた光景を思い出すのです。
そんな思い出もちょっぴり脳裏に掠めながら、
辿るは学芸大学駅の高架沿い。
耐震工事も済んだのか、
高架下には新しい店が幾つか並んでいました。目的地は「CASA BIANCA CAFE」。
Organic、Brunch、FlatBreadPizzaを副題とした、
イタリアンカフェレストランであるようです。
二階、そして三階にもフロアがある、意外な大箱のコチラ。
白基調の中にシックな挿し色を施したインテリアが小洒落ています。
テーブルに落ち着いてまずは、
今夜のお目当ての「カンパリ」をソーダで。乾いた喉をスキッとした味わいと仄かな苦味が、
心地良く潤してくれます。
ツマム感じでと大羽いわしのフリットに、
「愛媛県産真鯛のカルパッチョ」。みっちりした身に含む澄んだ甘さが美味しゅう御座います。
「こだわり無農薬野菜のバーニャカウダ」は、
たっぷりのクラッシュアイスを枕にやってきた。最後は足りなくなるんじゃないの?な勢いで、
バーニャカウダソースをたっぷりと野菜に載せる。
「カンパリオレンジ」とコンビにするなんてのも、
オツなので御座います。
そうそうあのボトルを改めてしげしげ眺めたいと、
テーブルにボトルも所望した。幾つものハーブを用いているようだけど、
そのレシピや原材料は極秘扱いで知らされていないもの。
一瞬の果実味の後にひたっと迫るオトナな苦味の魅力。
それは、ミラノでカフェを営んでいた、
ガスパーレ・カンパリさんが発売し、
「ビター・カンパリ(カンパリの苦味酒)」と呼ばれ、
親しまれてきた自家製リキュールが、
今も変わらぬレシピで届けられているものなのです。
ピッツァはどうかなと「オルトナーラ&アンチョビ」を選んでみる。コチラでは、Flat Bread Pizzaと銘するピッツァを旨としているそうで、
円形ではなく、長方形のフォルム。
チーズたっぷしのジャンクさはどこへやら。
ただその分、パサつきがやや味気なくも思えて、
ジェノベーゼソースがもっとたっぷし載ってるとイイねと、
思わずお姐さんに云ってしまいました(笑)。
メインの品から何かと迷って選んだのが、
「仏産マグレ鴨もロースト 赤ビーツのソース」。低温で火入れしたのか、鴨の断面の紅が艶かしい。
その艶かしさを上回るエロ色がビーツのソース。
こんなんに合う「カンパリ」はなんだろうと考えてみたものの、
色気に幻惑されて考えが纏まらない。
例えば、プロセッコと合わせたSpritzerとか、
メニューにある材料では、
クランベリーと組み合わせたりなんて悪戯が、
順当なところかもしれないのに何故だか、
トマトとカンパリってどうなんだろー?の思いに囚われて。案の定、それはやっぱり失敗でありました…。
学生時代に作ったカンパリとバニラアイス、
もしっかりと失敗だったことを思い出しました(笑)。
学芸大学の高架沿いに、
イタリアンカフェレストラン「CASA BIANCA CAFE」がある。“白いおウチ”と題した4フロアに渡るレストランのインテリアは、
成る程の落ち着いた白基調。
カフェ使いにもしっかり食事にもそつなく応じてくれそうな、
そんな朗らかさがいい。
そんな「CASA BIANCA CAFE」には、
白にも映える紅い「カンパリ」もグイと推す、
サントリーの企画でお邪魔しました。
「CASA BIANCA CAFE」
目黒区鷹番3-6-7 学芸大学駅前ビル B1F・1F・2F・3F [Map]
03-5794-3423
http://www.casabiancacafe.com