NY式トラットリア「プラナ バルカ」でマルゲリータ桜海老パスタ暖炉ある大テーブル

puranabarcaそれは、日本橋公会堂近くの酒肴「柿一」か、並びの洋食「日勝亭」からの帰り道。
茅場町駅方向へちんたら歩いていて、ラーメン「サンダーバード」の前の道へと、足を向けようとしたその角に、洒落た佇まいのお店があるのを目に留めました。
おおっと近づいて壁のボードを読んで、「purana BARCA」という店名とそれがイタリアンであることを知る。
今度、天気のいい日にでも足を伸ばそうと脳裏にメモして、茅場橋を渡り戻りました。

とある冬晴れの日、醤油会館の向かいへと向かう。puranabarca01puranabarca02建物の角に入口を持つファサードにふと、残念ながら店を閉じてしまったと聞く、ザルツブルクの「Steirische Weinstuben」を思い出す。
欧米ではきっと、こふいふ構えの店が多いんだろね。

広い硝子を押し開くと、入口を頂点にして左右に開いたハイカウンター。
左手には、カウンターが奥まで伸びていて、その脇に立ったままでも吞めそうな丸い天板のハイテーブルがある。

暖炉のある落ち着いたダイニング。
煙草吸わないおひとりさまは、ソファー席を横目に促されて、中央にデン!と構える14人掛けの大テーブルに案内される。puranabarca03こふいふ入れ込み席を妙に嫌う向きもあるようだけど、特段居心地は悪くない。
これを嫌っているようじゃ、混み合う居酒屋に行けないもんね(笑)。
さらに奥には、4人掛けのテーブル席や個室もある模様。
まるで帆船の中にいるような優雅で凛とした造りを意図してデザインされているらしい。

puranabarca04ランチメニューには、限定10食のスペシャリテ、ピザにリゾットを含むパスタで13品ほどがラインナップ。
PIZZAにもPASTAにもRISOTTOにも、その日の”本日の”メニューが用意されています。

そして、ランチメニューそれぞれには、フォカッチャとサラダがつく。
温かなフォカッチャにオリーブオイルでもついてくれば尚いいのだれど、これはこれで文句はない。puranabarca05サラダもクルトンたっぷりでそこそこの量があって嬉しいところ。
折角ならドレッシングのラインナップにもうひと工夫あるといいかなぁとも思います。

まずはここからと、定番のピザ「マルゲリータ」。
ホールとハーフとが選べるので、大きさによっちゃーハーフという手もあるなぁと訊ねると、男性であればイケちゃいますとのことなので、ホールに挑みます。
赤と緑とチーズの白のトリコローレが鮮やかに。puranabarca06コルニチョーネのふっくら香ばし具合も具材と合わさった生地の具合もいい感じだ。
何cmものでしょう、しっかり大きなホールのpizzaを丸々いただいて、満足満腹であります。

定番パスタからは、「懐かしのマンマー風ミートソース」。
乾麺にして150gとしっかりボリュームが早速嬉しい。puranabarca07どのあたりがマンマー風かは判然としないけど、挽肉の旨味が存分にソースに滲んでいて悪くない。
どこぞの手打ちそば屋さんみたいに勿体振ったポーションにびっくりしたのはどこのレストランだったっけかなと、それを思い出そうとして思い出せないまま、満足満腹に至りました(笑)。

或る日の本日のパスタから「桜エビと金針菜のアンチョビパスタ」。
きちんと乳化したオイルのソースに桜海老の風味とアンチョビの旨味がノリよく含む。puranabarca08塩辛くなる気配もないのがまた好ましい。
好みといえば、ほんのもう少し硬めに湯掻いた麺が好みかなぁ。
桜海老を齧ってふと、七里ガ浜の「Amalfi DELLA SERA」から眺めた海を思い浮かべたものの、あれって駿河湾じゃなくて相模湾だと小さく頭を振ります(笑)。

ランチのスペシャリテも気になりつつ、定番リゾットの「木の子とベーコンのクリームリゾット」を。
フォークの先に載せては、クリーム仕立てのリゾットは寒い日には特にご馳走だよなと独り言ちる(笑)。puranabarca09お米は素直なアルデンテ。
キノコの種類がもっと多いとさらにいいなと思うのは贅沢でしょうか。

お会計をして振り向くと、キッチンに黒塗りのピザ釜が見える。puranabarca10ピザに出来に関する薪釜との良し悪しの差は果たして、ありやなしや。

箱崎のランプも近い蛎殻町の裏通りに、
NY式トラットリアとも謳う「プラナ バルカ purana barca」がある。puranabarca11Webサイトによると、店名の「purana Barca」は、イタリア語で「帆船」を意味する「Barca」に、サンスクリット語で「エネルギーの源」を意味する「purana」を添えたものだという。
そうそう、近くの「日本橋ぼんぼり」は系列店であるらしい。
ということは、かつての「東京バルバリ」も系列店であったこいうことになる。
するってぇと、バルバリにいた小池シェフの店「シュングルマン」もお仲間のお店ということになるね。

口関連記事:
酒肴「柿一」で気風のいいまぐろ漬定伴助鯖定生姜焼定煮魚定(13年10月)
RESTAURANT「日勝亭」でナポリタンオムライス新装前のおひる時(14年10月)
RAMEN NOODLE「サンダーバード」で1号2号3号4号全速発進中(13年10月)
GASSENVERKAUF「STEIRISCHE WEINSTUBEN」でシャンピニオンフライ(11年02月)
PIZZERIA「AMALFI DELLA SERA」でしらすのピッツァは七里ガ浜(12年07月)
食いしん坊が集まる場所「シュングルマン」で大人のお子様ランチ(14年11月)

「プラナ バルカ」
中央区日本橋蛎殻町1-3-2 マルニシテグラビル1F [Map]
03-5651-3393
http://www.purana-barca.com/

column/03512