西武池袋線の秋津駅。
武蔵野線の新秋津駅との直接の連絡路がないため、乗り換えのひと達はぞろぞろと駅間を歩く。
その通り沿いには以前から、そんな乗り換えサラリーマンをターゲットにした居酒屋が幾つもあって、中にはそのまま「サラリーマン」なんて店名の店(笑)もあって、盛況だ。
そんなオヤジな店たちの中で、一番気になっていたのが、やきとり「野島」。
いつももうもうと上げる煙に誘われて店内を覗くも、ぎっしり満員な様子に怖気付いて、
他に店を探すことの繰り返し。午後3時くらいから営っているらしく、開店早々に突撃しちゃおうかと目論むも、 結局夕闇近くの時間になっちゃって、またまた一杯だろなぁと、 硝子越しの店内を覗き込みます。 すると、たまたま焼き手の兄さんと目が合って、何名さま?と訊かれる。 人数を指先のシグナルで応えると、 店の中に声掛かり、ココ此処とばかりにお姐さんが手を挙げて招いてくれる。 とうとう、「野島」に突入です(笑)。
店内も程度は違えど、煙で多少霞んでる。
立ち呑みカウンターの真ん中辺りまでカニ歩きでずりずりと侵攻するも、 当然の如くひとり当たりのスペースは、せいぜい左右30cmほど。 必然的に半身に構えることとなって、俗にいうダークダックススタイルになる。 5人以上団体客では、前後二列の重唱団となってるところもある。
いまひとつ、勝手が判らないまま、プレートの端から焼きモノをお願いしてみます。 いよいよ燻されてきて、臨場感の増す店内。
どーんという勢いで届いた「つくね」に「地どり」。
「とり皮」のちょっと焦げた脂を堪能して、ホッピーのグラスを急角度に傾ける。
棚に貼られた品札に「マスター手作りポテトサラダ」を見つけて早速、 お姐さんのひとりに声を掛ける。
お代わりしたホッピーの”中”もまだ残っているし、 もうちょっと欲しいなとお願いしたのが、「レバー」90円。 これまた、90円という値段からは想像も及ばない量感で迫る。
あとから後からやってくる客たちを収容するため、 カウンターに張り付いている場所が次第に店の奥寄りになってくる。 そろそろスペースを譲るお時間です。 池袋沿線の呑兵衛の誰もが知ってる、地どり・やきとり・特製もつ煮の店「野島」。
「野島」 東村山市秋津町5-8-1 [Map] 042-397-3455
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