夕方から強く降り出した雨の中。
今夜は、時折徘徊する麻布十番パティオ方面へのエスカレータではなくて、二の橋方向へ。
階段の上で傘を開くと骨が二本折れている。
ああ、あの台風でやられたヤツだ(笑)。
折れたままの傘で仕方なく、目的地を探します。
通り沿いに見当たらないので、はて?と思うも、
改修の足場に囲まれたビルの横っ面にその灯りが見つかりました。ひっそりと暖簾の紅ばかりが目を引く、久留米ラーメン「福ヤ」のファサード。 でもそれがどこか堂々とした表情にも映ります。
小さなテーブルに佇んで、手にするお品書き。
丁寧に実直に仕立てた様子のどんぶり。
例えば、過日池上線五反田駅の高架下「桜小路」の「満洲屋が一番」で啜ったそれのように、相当の濃度であるのが久留米ラーメンの原型なのではないのかな。 どうも久留米ラーメンリテラシーに不足があって判然としないけど、濃厚なもの、そうでもないものが並び立っているのも久留米ラーメンの特徴らしい。
どちらかというと、臭くないトンコツらーめんなんて!と思ってしまう性質で、 妙に東京ナイズしたトンコツスープには逆にニセモノ臭さを思うこともある。
麺は勿論、加水の少ないストレート細麺。
替え玉をという手も思案しつつ、 お品書きで目にしていた「塩むすび」をお供に選びました。
仕立てのいい久留米ラーメンのいただける「福ヤ」。
「福ヤ」 港区麻布十番4-3-1 [Map] 03-5419-0055
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