STEAK「EL-AMIGO」で リブロースふとニンニクに二郎を思う

elamigo.jpg環七沿いの長原駅入口信号辺りの歩道には、 数本のサボテンが生えています。 気付かずに通り過ぎちゃうひとには勿論判らないけど、そこだけちょっぴりメキシカンな空気が流れているのです。 その空気の発信源が「エル・アミーゴ」。 ステーキとテックス・メックス料理のお店です。
elamigo02.jpgステーキを焼く煙がほんの少々白い景色にしている店内は、 どこか西部劇的でもある。 馬車の車輪が照明となり、刳り抜いた白い壁の棚にはサボテンの鉢。elamigo01.jpgギターを掻き鳴らすソンブレロ被ったおふたりが、いらっしゃい。 どうせなら、メキシコのビールがいいなと所望したのが、「テカテ」。 それは、缶ビールのまま、縁に塩を盛って、レモンを載せてやってきました。elamigo03.jpgつまりは、お手軽スノースタイル。 どれどれとレモンを落とさないように缶を傾ける。 んんん、とってもライトで薄いお味(笑)。 elamigo04.jpg肉ばっかりだけでなく、 まずはサラダもいただかなくちゃと「メキシカンサラダ」。 もう、これでもかとばかりにコーンたっぷりのサラダであります。 メニューには、1970年オープン以来の人気サラダ、とある。 えええ?「エル・アミーゴ」って、創業来40年の老舗ってことなのでしょうか。 そして、ミディアムでお願いしていたリブロースのステーキ300gが、 鉄板をジュージューいわせて到着しました。厚さはそうないものの、広げた大きさはなかなか。 メニューに示された美味しいいただき方のお作法は、まずバターを鉄板と肉の間に挿し込んで溶かし、テーブルに用意されたステーキ醤油を熱い鉄板の回りに廻しかけて焦がす。 そして、お好みで黒胡椒やおろしニンニクを投入してね、とある。elamigo06.jpgご指南の通り、ちょっと焦げた醤油の風味と溶かしバターでいただく。 ぶ厚いステーキを食むような醍醐味とは趣が違うけど、 脂を含む赤身肉をわしっと喰らう感じは勿論悪くない。 やっぱりニンニクのお世話にならなくちゃと、 細かに擂った特製おろしにんにくを肉片に載せる。elamigo07.jpgんんんんん、やっぱりニンニクってスゴイ。 フィーチャーした途端、 自らの強烈な旨みで肉の旨みや脂の甘さを巻き込んで高ぶらせる。 ふと、「二郎」の魅力の芯にはこれがあるンだったな、 なんて改めて思ったりして。 そうそう、「エル・アミーゴ」のステーキには、 他にも色々なトッピングが用意されています。 ハラペーニョ、チーズ、トマトスライスにオニオンスライス。 elamigo08.jpgelamigo09.jpg 面白がってアボカドソースも試してみたけど、ニンニクの直球にはやはり敵わない。 でも、チーズやサルサソースはきっとありだよね。 elamigo10.jpgハンバーグにも種類があって、 控えめ格安200gの「ハンバーグ」に250gの「チーズハンバーグ」、 そして400gの「ジャンボハンバーグ」。 ぎっしり詰まった挽肉から溢れる肉汁がデミソースと混じり合って、ね。

細かいことは考えず、ただ肉を喰らいたい時がよく似合う、 環七長原のステーキ&テックス・メックス「エル・アミーゴ」。elamigo11.jpg elamigo12.jpgelamigo13.jpgelamigo14.jpgWebサイトには1975年の開店とあって、メニューの記載とは誤差があるけど、いずれにしても30数余年続いているステーキハウスだということになる。 ステーキの店がメキシコ料理の店がそう多くはなかったであろう開店の往時には、 それなりにスノッブ心を擽るような存在の店だったのかもしれませんね。


「EL-AMIGO」 大田区北馬込1-1-5[Map] 03-3776-1977 http://el-amigo.jp/
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