新富町で沖縄料理の店といえば、
ここのことになるのかな。
何度もその前を通りながら、店頭メニューの定番ラインナップに、食指が動かずにおりました。
ふと、そうは云わずに寄ってみようぜぃ、ってな気分になって、漸くの探訪となりました。
店頭には、「沖縄そば」と標した黄色い幟が風に揺れています。
手作り感も漂う店内は、なんちゃって沖縄料理店のそれではなく、当地の町角でアンマーが営んでいるお店のような匂いのする。
沖縄出身の桑江知子のポスターが貼ってあるあたりが、なかなか渋い。
まずはやっぱり、沖縄そば。
「沖縄そばセット」をいただきました。
なかなかにコクのある澄んだトンコツ系統のスープに例のぽそっとした平打ち麺は、まさしく沖縄そば。
特段の遜色なく、地元沖縄の普段着の沖縄そばの雰囲気が出ているようで、
悪くない。
添えてくれたスパムライスは、米軍兵士が頬張るにも充分なしっかりサイズ。
グアムで初めて出会った日のことを急に思い出したりします。
そうそう、スパムの缶詰って安くないンだよね。
日を改めての「タコライス」は、ご存知の通り、タコスの具のっけライス。
沖縄風タコス、との補足が云い得て妙というか、でももう「沖縄料理タコライス」といってしまってもいいような、そんな気がする。
タコミートとチーズとサルサの不思議なマッチングをレタスやトマトが軽快にしています。
あ、でも、ご当地沖縄ではまだ食べたことがないことに気がついた。
給食にも定番で登場すると聞くくらいポピュラーなのにね。
気の置けない空気感で沖縄の町角が味わえそうな、新富町「仲宮里」。
例えば、観光客で賑わう国際通りからはずっと外れた商店街の一角にあるような。
地元のオジイたちが三々五々集まってくるような。
「仲宮里」
中央区新富1-11-3
[Map] 03-3552-7733
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