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神戸ラーメン「第一旭」八丁堀店で 焼きラーメン違いを思ふ
九州めし処「じのもん屋」で味を占めちゃって、
「焼きラーメン」が食べたいとふと思う。
けれど、「じのもん屋」では夜にしか提供してくれない。
はて困ったと思案しながら歩く歩道で目に留まったのが、「限定25食 焼きラーメン」という貼紙。
気がつくと飛び込んでいたのは、お馴染みの「第一旭」。
神戸ラーメンのお店と焼きラーメンの関係はいまひとつピンとこないけれど、ま、いいじゃぁないですかこの際(笑)。「トマトラーメン」とかにも脇目を振らず、「焼きラーメン」のボタンをポチとする。
「玉子、ちゅけますかー」と中国出身らしき女性が訊く。
10時以降の先着20人に味付煮玉子をサービスしてくれているらしい。
うん、と頷いて座る一階のカウンター。
ここのカウンターは正面の壁に鏡が貼ってあって、麺を啜りながら何気なく壁に目線を送ってしまった場合、だらしなく麺を加えた自分と正対することになって凡そよろしくない。
室内を広く感じさせようという意図なのだろうけど、ガマの油売りじゃないンだからさー(笑)。
お、きました来きました、「焼きラーメン」。普通にひと玉を炒めた量感で、粗く刻んだ葱と唐辛子がトッピング。
レタスを脇に添えているあたりが、創作「第一旭」流ということか。
細めの麺にさらっとスープが纏っていて、悪くない。
けれどすぐにもっさりとし始めて、
底の方にちょっと溜まった汁を塗すように麺をひっくり返したりなんかする。
なるほどレタスがひと息つけてくれる感じではあるものの、なにかが違う気にもなってくる。
もうちょっとじっくり”焼いて”もいいのになぁとも思ふ。
うーんと唸って、そうか、「じのもん屋」の、喩えるならば、ひと口にツルンと啜れてしまうような「焼きラーメン」が好みなのだと気がついた。
極細麺をスープばしゃばしゃ気味に炒めるのがきっと醍醐味のひとつだと思っているから、ズレを感じてくるのかも。
「じのもん屋」を知らなければ、もっと違う印象になったかもしれないな。
東銀座のお店がなくなってからは、神戸系「第一旭」の東京直営店は、ここ八丁堀店のみ。直営店であっても独自にあれこれ創意工夫していて、それが「トマトラーメン」であり、「焼きラーメン」であるということなのかもしれません。
翻れば、「神戸ラーメン」一本ではなかなかしんどいというのが実情なのかな。
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「第一旭」八丁堀店 中央区日本橋茅場町3-8-5 [Map] 03-3662-2377
http://www.asahi-foods.co.jp/