茅場町にある黄色い看板のラーメン店と云えば、
そう、支那そば「八島」。
およそ身近な場所ながら、この処すっかりご無沙汰しちゃっておりました。
最近では、ラーメン店で呑んでから啜るというスタイルも珍しいものではなくなってきた。
でもここでは以前から自然とそのカタチにもなってるらしくて、そのうちそんな夜の部もありかなぁなんて思っているうちに、時間が過ぎちゃった。
ま、”呑んでラーメン”を禁じ手にしている所為もあるのだけれど、ね。
ところが、そうこうしているうちに、「八島閉店!」の報が流れてきたんだ。
う~、そーなのかー、も一度海老のワンタンと塩スープの妙を記憶に刻みに行かなくちゃと、そそくさと足を運びました。
もしかして混み合っていたりするのかな、なんて思いながら桜開花準備中のさくら通りを往く。
年季が味わいを増してきた白い暖簾を払うと、意外やそんなに混んではいない。
どこに座ろうかな、と視線を廻したところで、あれ?っと足が止まりました。
隅のテーブルで、エプロンおじさんがラーメン啜ってるではありませんか(笑)。
ヒロキエさんはエビワンタンメンで、お向かいさんは肉ワンタンメンのドンブリで。
お品書き
噛めばプチッと云いながら、
スパイスの風味と海老さんの甘みをギュッと詰め込んだあんが顔を出す。
スープは見かけによらずコクゆったりで、
角のない青ヶ島産「ひんぎゃの塩」がしっかりと利いている。
見知ったお店がなくなるというのは、やっぱり寂しいものですね。
「八島」 中央区日本橋兜町16-1 [Map] 03-3666-9891
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