移転した「エルベ」旧店舗の並びに一見どなたかのご自宅のような白い壁の建物があります。
路上にスタンドがあって近づけば、
そこには「牛丼」の文字。
壁の銘板には、「ステーキ 雄」と店の名がある。
ランチ時は、この「牛丼」一本勝負ということらしい。
ステーキ屋さんの牛丼ってやっぱり、
なんだか気になるよね(笑)。
暖簾の先はL字のカウンター。
右手隅に収まって、お茶を受け取ります。
ひる時にはコップやドンブリが綺麗に並んでいるけど、
その下の鉄板が夜に活躍するのだろうね。
径の大きなドンブリに平らに敷かれたご飯の上に載せられたのは、
黒毛和牛とすじ肉のすきやき風。
真ん中に恭しく温泉玉子が鎮座しています。
ステーキのお店らしくお肉の旨味がドンとくる、
訳ではなくて、どこか物足りないようなあっさりした仕立てのトッピング。
ベタツクような強さを敢えて回避したのか、あくまで上品な感じ。
温泉玉子を突き崩して黄身のあたりからいただけば、
うんうん、シズルなすきやきなところに出会えます。
もう一度同じものをいただいて、やっぱりあっさり系なので、こちらの「牛丼」はブレなくこのお味なのだと確認した次第。
歌舞伎座裏のステーキ店「雄」。
なるほどステーキハウスの牛丼だ!ってなドンブリにするにはどうしたらいいか、お店の前に佇んで腕組み悩んでしまった。そんなこと誰も頼んでないのにね(笑)。
「雄」
中央区銀座4-11-9
[Map] 03-3546-9010
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